マクドナルドの店員が命の危険すらある“危機的な状況”で取った行動に称賛の声が集まっている。(フロントロウ編集部)

マクドナルドの店員の毅然とした態度に称賛の声が集まる

 今年2月、イギリスのマクドナルドに強盗に入った男が現金に加え、マクドナルドの人気商品のひとつであるチキンマックナゲットを要求するも、朝マックしか販売していないという理由で断られる出来事があった。

 米FOX Newsによると、男は銃を所持しており、レジにある金を奪ったあと、マネージャーに金庫にある金も渡すよう要求。さらに、腹が減っていたのか、店を出る前にナゲットを用意しろと脅してきたという。

画像: マクドナルドの店員の毅然とした態度に称賛の声が集まる

 しかし、日本のマクドナルドは通常メニューだけでなく朝マックのメニューにもナゲットがあるが、イギリスでは通常メニューのみ。男の要求に店員が返した言葉は、「通常メニューの販売時間まで待ってもらえれば用意できるが、今は朝マックの時間帯だから用意することはできない」だった。

 かなり強気。朝マックの時間帯に通常メニューの注文ができないことは、すでにほどんどの方がご存じだと思うが、相手は強盗でしかも銃を所持している。むやみに断れば何をしでかすかわからない。ナゲットの在庫がないといったやむを得ない事情であれば納得するかもしれないが、“朝マックの時間帯だから”というまっとうな理由が果たして通じるのか?

 幸い、聞き分けのいい強盗だったようで、ナゲットの代わりにダブルソーセージマフィンを受け取ることで納得。その後、男は約6万円の現金とダブルソーセージマフィンを手に店を去ったが、防犯カメラに顔がばっちり映っていたこともあり、その日の午後に警察によって身柄を確保された。

 警察の発表では、男が所持していた銃には肝心の弾が入っていなかったそうで、先日、裁判で懲役6年の判決を言い渡された。あっさり捕まってしまっただけでなく、お目当てのナゲットすら食べることができずトホホとしか言いようがない。

 ちなみに、銃を持った強盗に対して「ナゲットは用意できない」とはね返し、毅然とした態度で接した店員に、世間からは「強盗相手でも朝マックしか提供できないというポリシーを貫くとはさすが」「この状況で断れるのはすごい」などといった称賛のコメントが集まっている。(フロントロウ編集部)

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