ワイスピファンから愛されるテズ役のリュダクリス
映画ワイスピシリーズの第9作目である『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』が、8月6日に公開を予定している。
3作目から6作目を手掛けたジャスティン・リン監督や、サン・カン演じるハンなど、ファン待望のカムバックがある最新作だけれど、もちろん、新型コロナウイルスによる公開延期を経て、昔からのワイスピファミリーの姿がふたたび見られることを楽しみしている人は多い。
また、シリーズは11作目で完結することが決まっているため、終わりに向けても注目が集まっている。シリーズが終わりを目前にしていることは、ファンからしてみれば悲しいことだけれど、テズを演じるリュダクリスはシリーズ終了について、「俺は『ワイルド・スピードX2』で登場して、5でまた呼ばれるなんて思いもしなかった。そして、これまでに俺は5、6、7、8、9に出て、さらにあと2作にも出てほしいって言われてるんだよ?嬉しいよね!」と話しており、ポジティブな気持ちの様子を見せた。
リュダクリス、オーディションはバタバタ
そんなワイスピ愛溢れるリュダクリスだけれど、『ワイルド・スピードX2』のオーディションでは、準備をする時間はまったくなかったそう。というのも、当時彼はグラミー賞にノミネートされた大ヒットアルバム『Word of Mouf(ワード・オブ・マウフ)』のツアー中だったから。米EWのインタビューでリュダクリスは、当時の様子を明かした。
「エミネムと一緒にツアーに出ている時に電話をもらったんだ。(ラッパーの)ジャ・ルールがあの役を得るはずだったけど、条件とかが上手くいかなかったらしい。彼らは急いでその役を決めなくてはいけなかった。
覚えているのは、俺はステージに出る直前で、衣装部屋にいて、誰かがこう言った。『この役に挑戦してみるべきだよ。制作陣にはあと1日しかないから、君は今ここで(オーディションの)録音をしないと。ほらこのテープを使って。今やるんだ』。ステージに出る15分とか20分前のことだったね…。『この役をゲットできるかな?分からない。ナーバスになる時間もセリフを読む時間すらもなかった。ただこれをやっちまわないと』って感じで大変だったよ。そして俺はそれをやって、あとは知ってるだろ」
大ヒット作品の2作目ともなれば、きちんと準備をして臨みたいもの。しかもリュダクリスは、これ以前に演技の経験はほとんどなかった。しかし最終的にリュダクリスが役をゲットし、ファンから愛されるキャラクターとなったことを考えると、緊張する暇もなかったのは良いことだったのかもしれない。
リュダクリスは、映画俳優としても名が知れたことについて、「俺は生きてるなかで最もラッキーな人間だよ。映画スターとロックスター、みんながなりたがるトップ2を実現したんだから。これを口にすることすら、俺にとっては変な感じ」と語った。(フロントロウ編集部)