『ウォーキング・デッド』でウザいと言われてきたあの人を演じる俳優が、過去に殺害の脅迫を受けたいたことを明かした。(フロントロウ編集部)

最終章の撮影進む『TWD』

 シーズン10のボーナスエピソードの放送も終わり、ついに最終章となるシーズン11の放送を待つだけとなったドラマ『ウォーキング・デッド』。

 新型コロナウイルスの感染対策を講じたうえで撮影されたシーズン10のボーナスエピソードは、作品のスケールを小さくしてストーリーが進んだけれど、シーズン11はこれまでのシーズンのように通常のスケールに戻るという。

 しかし、もちろん感染対策は続けられるため、撮影現場ではなんだかおもしろいことも起こっているよう。ゲイブリエルを演じるセス・ギリアムは、英Digital Spyのインタビューで、「私たちが前に進むと、その先にいる人々も後ろに下がる。それは少しシュールだったね。みんなは10フィート(約3メートル)の距離を保たなくてはいけなかったから。みんなを押す見えない力があったのさ」と、俳優と制作陣の間で絶対に縮まらない距離があったことを明かす。

セス・ギリアム、脅迫された過去

 感染対策をしての撮影現場というのは、去年誕生したばかりの新しい環境だと言える。しかしセスからすれば、この経験は、過去に彼が受けた別の経験よりは理解できるものだと言う。

 セスが演じるゲイブリエルといえば、現在ではファンから愛着を持たれるキャラクターとなったけれど、登場したばかりの頃は、ファンから“ウザい”“嫌い”と言われていたような人物。それはもちろんデザインされたキャラクターに対しての話だけれど、現実のセスをゲイブリエルと同一視して、脅迫してくる人物すらいたそう。

 「でもここ数年で考えると、私にとって奇妙で理解しがたく感じられたのは、人々がフィクションと現実を切り離してみることができないことで、僕はセス・ギリアムではなくゲイブリエル神父だとみなされる。ドラマの中であのキャラクターがした選択に疑問を抱いた彼らは、殺害の脅迫をしてきたりする。それは不可思議だね」

 嫌われるキャラクターを演じた俳優が、現実で作品の視聴者から嫌がらせを受けたというエピソードは多い。『ウォーキング・デッド』のスピンオフドラマ『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』でチャーリーを演じるアレクサ・ニセンソンは、11歳で殺害予告を受け、家族と暮らす家の住所まで知られることになった。

 一方で、アーロンを演じるロス・マーカンドは、視聴者がドラマにすごく熱狂してくれるのは嬉しいことでもあるとコメント。ヨーロッパを訪れた時に、彼のタトゥーを入れたファンに出会ったそうで、感激で涙したという。

(フロントロウ編集部)

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