LGBTQ+の五輪と呼ばれる「ゲイゲームズ」というスポーツの祭典があることをご存知?今回はフランスに実在するゲイの水球チーム”シャイニー・シュリンプス”を題材に作られた映画『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』をもとにゲイゲームズをご紹介。(フロントロウ編集部)

『シャイニー・シュリンプス』がついに日本上陸!

 フランスに実在するゲイの水球チーム“シャイニー・シュリンプス”を題材に作られた映画『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』が7月9日に日本全国公開となる。2019年5月、フランスで公開されたフランス語映画(続編を除く/2019.5.8~12 BOX OFFICE MOJO調べ)で初週動員数No.1を記録し、「まさか水球映画に泣かされるなんて!監督の実体験が散りばめられた傑作!!(The Independent)」、「感動的でチャーミング!ハッピーが止まらない!(Radio Times)」と、彼らの多くの人を元気付けさせている。

 本作は、同性愛者への心ない発言の罰として、ゲイのアマチュア水球チームのコーチをすることになった、元オリンピック銀メダリストの水泳選手マチアス(ニコラ・ゴブ)と、勝ち負けにこだわらない“パーティー大好き”なお調子者、シャイニー・シュリンプスが、世界最大のLGBTQ+五輪の「ゲイゲームズ」を目指すというストーリー。

 家族との関係を犠牲にしても水泳で勝つことを目標とするストイックなマチアスが、実はそれぞれに悩みを抱えながらも、辛い現実にユーモアで立ち向かい、日々を明るく生きるシャイニー・シュリンプスに影響を受けて、次第に変わっていく姿が描かれる。 

監督が参加経験者!ゲイゲームズとは?

 本作の監督で、自身もゲイであることを公表しているセドリック・ル・ギャロ監督自身、実在のシャイニー・シュリンプスのメンバーのひとりであり、LGBTQ+五輪ゲイゲームズへの出場経験も持つ人物。 

画像1: © LES IMPRODUCTIBLES, KALY PRODUCTIONS et CHARADES PRODUCTIONS

© LES IMPRODUCTIBLES, KALY PRODUCTIONS et CHARADES PRODUCTIONS

 ゲイゲームズとは1982年にアメリカで初開催されたのを皮切りに、4年に1度のタイミングで世界各地で開催されているLGBTQ+五輪。前回大会は2018年フランスのパリで1万2千人以上の参加者と30万人を超える観客動員数を記録しLGBTQ+による世界最大のスポーツと文化の祭典となっている。

 ギャロ監督は「この7年間、実生活でゲイの水球チームに所属し、ゲイゲームズをはじめ、世界各地で行われる様々な試合に出場してきました。これは、その体験に着想を得た映画です。奇異で過激と見られようと自分を貫く自由な仲間との旅は、人生観が変わるほどの経験でした。何よりも、辛い現実をユーモアで乗り切る彼らの圧倒的な強さを知ってもらいたいという思いから、この映画は誕生しました。世界の誰もが共有できる真価を、彼らは持っているのです」とかけがえのない仲間たちとの自身の経験が色濃く反映された作品だと話している。また、劇中で描かれるゲイゲームズのもようは出場経験を持つセドリック・ル・ギャロ監督だからこそ描けた本作の見どころの1つとなっている。

画像2: © LES IMPRODUCTIBLES, KALY PRODUCTIONS et CHARADES PRODUCTIONS

© LES IMPRODUCTIBLES, KALY PRODUCTIONS et CHARADES PRODUCTIONS

絶対に見逃せない!『シャイニー・シュリンプス』のクイーンたち

 そして本作には、練習よりもパーティー大好きなシャイニー・シュリンプスを語る上で欠かせない、きらびやかなパーティーシーンも描かれている。

画像: セドリック・ル・ギャロ監督(左)、マキシム・ゴヴァール監督(右)

セドリック・ル・ギャロ監督(左)、マキシム・ゴヴァール監督(右)

 華やかな衣装をまとったドラァグクイーンたちも登場するクラブシーンは見どころのひとつ。ギャロ監督と共に監督を務めたマキシム・ゴヴァールはパーティーシーンについて「撮影は大変だった。プールを大きなクラブに見立てて撮った7分間のシーンだったけど、何しろその日のために150人ものエキストラを連れてきたので、何か撮り忘れがあってももう一回というわけにはいかない。ロングショットの間、カメラは水を出たり入ったり、複雑に動かなければならなかった。しかし、どうしても納得いくショットが撮れなくて、気がつけば僕らは気温44度の中、祈る気持ちでモニターを見つめていた。そしてライトが切られる1分前ついに撮れたんだよ、いいショットが。まったく興奮したね!」と渾身の想いで撮影されたきらびやかなパーティーシーンについて興奮気味に語った。

 それぞれが悩みを抱えながらも、辛い現実にユーモアで立ち向かう強さを持つシャイニー・シュリンプス。実体験を持つギャロ監督と、その経験を生かしながらマキシム・ゴヴァール監督のこだわりによって生まれる渾身のシーンの連続はいま失われつつある気持ちを思い出させてくれるはず。新型コロナウイルスで世界中が激動している今だからこそ、強く生きるシャイニー・シュリンプスに会いに、ぜひ劇場に足を運んでみては。

 映画『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』は、7月9日に日本全国で公開。(フロントロウ編集部)

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