「アソコの香りキャンドル」が訴訟問題に発展
マーベルの映画『アイアンマン』シリーズや『アベンジャーズ』シリーズといった出演作で知られる俳優のグウィネス・パルトロウが2008年に立ち上げた、美容やウェルネスに特化したライフスタイルサイト「Goop(グープ)」で販売されている大ヒット商品をめぐってトラブルが起きていることがわかった。
米TMZによると問題になっているのは、昨年、Goopから販売され大反響を呼んだキャンドル、その名も「ディス・スメルズ・ライク・マイ・ヴァジャイナ(This Smells Like My Vagina)=私のアソコ(女性器)みたいな香り」。
有名な調香師のダグラス・リトル氏とグウィネスのおふざけによって誕生したこちらのキャンドルは、LA発のフラグランスブランド「ヘレティック・パルファム(HERETIC PARFUM)」と共同開発されたもので、その奇抜なネーミングが話題となって、75ドル(約8,000円)という少々強気な価格設定にもかかわらず、発売されるや否や即完売し、一時、入手困難に。
しかし、以前から一部の購入者からキャンドルが「燃えた」「爆発した」といったクレームがあり、安全性を心配する声もあった。以前、フロントロウでは「アソコの香りキャンドル」が爆発してボヤ騒ぎになったという女性の話をお伝えしたが、今回、それと同様の被害にあったという米テキサス州在住の男性、コルビー・ワトソンがGoopに対して訴訟を起こしたことが明らかに。
ワトソン氏いわく、キャンドルに火をつけて3時間ほど燃焼した頃に、突然、キャンドルが爆発したそうで、幸い、火事にはならなかったが部屋全体が煙に包まれたという。同氏は、キャンドルは水平な場所に置いてあり、部屋にはすきま風も吹いていなかったと主張しており、Goop側に保証違反と製造物責任でが500万ドル(約5億円)の損害賠償を求めている。
一方、Goopのスポークスパーソンは、今回の訴訟は根拠がないとして争う姿勢を見せており、米FOX Busiessを通じて、「この訴えは軽薄なものであり、話題の製品から多額の報酬を得ようとするものであると確信しています。私どもは、当社が取り扱うブランドと販売する製品の安全性を支持します。このキャンドルを提供しているブランドであるHERETIC PARFUMは、業界標準のテストによって製品の性能と安全性を立証しています」と声明を出している。(フロントロウ編集部)