モデルのカーラ・デルヴィーニュが、アーティストのケミカルXと一緒に制作した女性器について語るNFTアート作品がオークションにかけられることが明らかに。(フロントロウ編集部)

カーラ・デルヴィーニュがNFTアート作品をオークションに出品

 モデルとして活動する傍ら、俳優として映画『スーサイド・スクワッド』などにも出演するカーラ・デルヴィーニュが、匿名アーティストのケミカルXと一緒に制作した女性器について語るショートフィルムをオークションにかけることがわかった。

画像: カーラ・デルヴィーニュがNFTアート作品をオークションに出品

 このショートフィルムはNFT(ノン・ファンジブル・トークン)として発表されたもので、オークションは現地時間5月22日(土)午後9時からスタートする。オークションに先立ってオンラインでオファーを出すことも可能で、最低落札価格は仮想通貨1140スタックス(STX)、もしくは1075ポンド(約16万円)となっている。

NFTとは?

 「非代替性トークン」を意味するNFTは、暗号資産(仮想通貨)に用いられるブロックチェーン(分散型台帳技術)を利用したデジタル資産。複製することができない独自の識別情報を持つ唯一無二のトークンとして、オンライン上のアート作品や楽曲、ミーム(インターネット上で流行する画像や映像、GIFなど)そして、ゲームやゲーム内のコンテンツなどの“原物”のデジタル証書的な役割を果たす。

 デジタルアートは、これまで簡単にコピーできてしまうことから、現物として存在する絵画や彫刻といったアート作品と比べて希少価値が見出されにくく、オークションなどで取引されることもなかった。しかし、これを可能にしたのがNFT。

 NFTとして取引できるのは、アート作品や音楽だけにかぎらず、以前、米プリングルズが「CryptoCrisp(クリプトクリスプ)」と名づけられたNFTの新フレーバーを発表して、ファンを困惑させたこともあった。

カーラが作品を通じて伝えたかったこと

 ちなみに、自身が作品の一部となっているショートフィルムのなかで、カーラは「私の最初の言葉は『私の』だった。私にとってそれは間違いなく私のものである、私のアソコ(女性器)を意味する。私が権利を持つもの。他の誰のものでもなく、私のもの。それをどうするかは自分で決める。誰も私からそれを奪うことはできない」と語っている。

ケミカルXはこの作品を「パワフルかつパーソナルな意思表示」と評している。

 オークションで得た収益はカーラ・デルヴィーニュ基金に寄付され、環境保護やLGBT+コミュニティ、メンタルヘルス、女性の権利などの支援に使われる予定。(フロントロウ編集部)

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