パイロット版の撮影が終了していた実写版『パワーパフ ガールズ』が一度白紙に。放送局の米CWで代表を務めるマーク・ペドウィッツ氏がコメントを寄せた。(フロントロウ編集部)

実写版『パワーパフ ガールズ』が白紙に

 マーベルのテレビドラマシリーズ『マーベル エージェント・オブ・シールド』で知られるクロエ・ベネットがブロッサムを、ディズニー・チャンネルのテレビ映画シリーズ『ディセンダント』のダヴ・キャメロンがバブルスを、ブロードウェイを中心に活躍してきたヤナ・ペローがバターカップを演じ、今年4月に撮影がスタートしていた米CWによる実写版ドラマ『パワーパフ ガールズ』。

画像: (左から)ブロッサムを演じるクロエ・ベネット、バブルスを演じるダヴ・キャメロン、バターカップを演じるヤナ・ペロー。

(左から)ブロッサムを演じるクロエ・ベネット、バブルスを演じるダヴ・キャメロン、バターカップを演じるヤナ・ペロー。

 『JUNO/ジュノ』や『ヤング≒アダルト』、『タリーと私の秘密の時間』といった女性を主役にした社会問題を盛り込んだ映画を手がけてきたことで知られる脚本家のディアブロ・コーディと映画『スリーピー・ホロウ』のヘザー・レニエがタッグを組んだ同作は、米・ジョージア州アトランタで行なわれていたパイロット版の撮影が終了していた。

 しかしながら、米Entertainment Weeklyなどの報道によれば、放送局の米CWはパイロット版の出来に現時点では納得がいかなかったようで、実写版『パワーパフ ガールズ』のシリーズ化を承認しなかったという。キャストやクリエイター陣はそのままに、もう一度パイロット版を作り直すことになると報じられた。

米CWの代表がコメント

 その後、米CWの代表を務めるマーク・ペドウィッツ氏が米TVLineの取材に応じて、実写版『パワーパフ ガールズ』のパイロット版について「(狙っていたところを)外してしまうときはありますが、今回は外してしまいました」と、シリーズ化を決定するには足りない部分があったことを認めた。

 続けて、「我々はキャストたちを全面的に信じていますし、ディアブロやヘザー、脚本家たちのことも信じていますし、(エグゼクティヴ・プロデューサーである)グレッグ・バーランティやワーナー・スタジオからの後援も信じています」と、キャストや制作陣を全面的に信頼しているとした上で、「今回のケースで言えば、パイロット版がうまくいかなかったのです。とはいえ、我々は今回のパイロット版で十分な要素を見出すことができたので、もう一度取り組むつもりです。現時点でのもので進めたくなかったのです」とペドウィッツ氏。

画像: 米CWの代表がコメント

 作り直しをすることに決めた具体的な理由については、「少しわざとらしさを感じたため」と米TVLineに語っている。「現実世界に基づいたもののように感じられなかったのです。とはいえ、改めてになりますが、テストとして一度形にすることで、学べることはあります」。

 「今回のケースでは、『一度戻って、振り出しまで立ち返ってみよう』ということになったのです。これはパワフルな作品であり、多くの方々の関心を集めるものです。我々としては、ふさわしい作品として世に出したいと考えています」とペドウィッツ氏は続けて語り、『パワーパフ ガールズ』という世界的な人気を誇るアニメ作品の実写化であるが故に、納得のいく作品を完成させた上で公開したかったというのが理由だと明かした。

 実写版『パワーパフ ガールズ』の今後についての具体的なスケジュールは現時点で明らかになっていない。(フロントロウ編集部)

 

This article is a sponsored article by
''.