傑作ミュージカル映画『イン・ザ・ハイツ』
ピューリッツアー賞、グラミー賞、エミー賞、トニー賞などを受賞し、エンターテイメント業界にその名を轟かすブロードウェイ・ミュージカル『ハミルトン』の原作者、リン=マニュエル・ミランダが生んだ傑作ミュージカル『イン・ザ・ハイツ』の映画版が、全米では6月より、日本では7月30日より上映される。
本作は、シンガーのアリアナ・グランデが自身のインスタグラムに「この映画がなぜこんなに美しく完璧なのかが理解できないくらい。驚くほどの出来栄え。とてもとても、美しい」とコメントしたのに続き、俳優のヒュー・ジャックマンも自身のTwitterに「舞台版のミュージカルは観ていなかったんだけれど、映画を観て圧倒された。演技もダンスも音楽も演出も信じられないくらいに素晴らしい。自分がミュージカルをやっているからって全てのミュージカルを見ているわけじゃないし、すべてのミュージカルが好きなわけじゃないけど、この映画は圧勝だ」と大絶賛のコメントを動画付きで投稿したことでも知られる。
さらに、既に解禁されたレビューのうり、米辛口映画批評サイトRotten Tomatoesでは驚異の98%フレッシュを記録。
「『イン・ザ・ハイツ』の抑えきれないエネルギーは、夏のヒット作の季節の幕開けにふさわしい」
「新旧の偉大なミュージカル映画を想起させつつ、このジャンルの大きな飛躍を感じさせてくれる」
「『イン・ザ・ハイツ』には今必要とされている希望のメッセージが込められている」
「『イン・ザ・ハイツ』は映画館への見事な凱旋だ。私たちがなぜ大スクリーンで映画を見ることが好きなのか、その理由を何度も何度も思い出させてくれる」
「オスカー間違いなし。10年に1本の傑作ミュージカル。いま世界に必要なのはこの感動だ」
など、公開を前にして、本国ではすでに絶賛評で埋め尽くされている。そんな本作の日本版予告映像と日本版ビジュアルがこの度解禁となった。
予告映像は、主人公ウスナビ(アンソニー・ラモス)が回想するシーンからスタート。
「昔々、ここから離れたニューヨークにワシントンハイツという場所があった」と語り、拳でリズムをとると、歌とダンスであふれたワシントンハイツでの日常が展開される。
ミュージカル作品というと物語が歌で進行するが、本作は、その歌の一つにラップが使用されていることが印象的。
原作は保守的なブロードウェイで初めて本格的にラップを持ち込み評価されたミュージカル。映画版でもパワフルなラップソングを堪能できそう。また予告の後半には、重力に逆らい、建物の外壁で垂直に踊るアッと驚くシーンや、人々が一斉にプールや路上で踊る躍動感あふれる群舞シーンなど、圧巻のパフォーマンスがふんだんに盛り込まれている。往年のミュージカル映画の名作にも引けを取らない映像美に早くも期待に胸が高鳴る。
さらに、楽曲の歌詞には「どんな時も僕らは立ち上がる。自分だけの夢を追い続けろ」など、力強いメッセージが込められており、エモーショナルな作品に仕上がっていることが伺える。閉塞感漂う今だからこそ響くエネルギーに満ち溢れている名作。
あわせて解禁となった日本版ビジュアルは、街のシンボルであるジョージ・ワシントン・ブリッジを背景に、主役4人の踊る姿が描かれている。ウスナビとヴァネッサ(メリッサ・バレラ)、ベニー(コーリー・ホーキンズ)とニーナ(レスリー・グレース)がそれぞれ手を取り合っており、予告編ではウスナビが意中のヴァネッサに声をかけるも玉砕する様子が収められていたけれど、劇中の恋模様も想像させるビジュアル。4人を囲む人々も疾走感のある様子で切り取られており、作品のはつらつとした雰囲気がよく伝わってくる。
映画『イン・ザ・ハイツ』は、全米では6月より、日本では7月30日より上映される。(フロントロウ編集部)