米Amazonは5月26日、映画『007』シリーズを擁する米映画製作大手メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)を買収すると発表した。買収総額は84億5000万ドル(約9200億円)にのぼる。(フロントロウ編集部)

AmazonがMGMを買収

 人気スパイ映画で、2021年内に新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の公開を控える映画会社のMGMが、米Amazonにより買収されることが決定した。MGMは、『007』シリーズの他に、映画『羊たちの沈黙』や『キューティ・ブロンド』、ドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』、『ヴァイキング 〜海の覇者たち〜』などの有名作品を含む数々の名作を生み出してきた映画会社。

 債務を含む買収総額は84億5000万ドル(約9200億円)にのぼり、かなりの大型の取引となるという。また、今後の目標としては、Amazon Prime Videoでの配信をさらに強化すると米Deadlineなどが報じている。

 今回の買収により、世界の映画ファンが気になっているのは、『007』シリーズの今後の運命。ちなみに『007』シリーズを制作しているイーオン・プロダクションズのバーバラ・ブロッコリとマイケル・G・ウィルソンは声明で「私たちは世界中の劇場の観客のためにジェームズ・ボンドの映画を作り続けることを約束します」と、“劇場”という言葉を強調した言葉を語っている。

 今のところ、2021年のMGM作品は、配信とマーケティングの合弁会社であるUnited Artists Releasingを通じてリリースされ、ストリーミングだけでの公開となることはないそう。つまり、今年の残りの作品は間違いなく劇場公開されるということ。。

 とはいえ、今後の作品はどうなるのかについてはまだ明らかになっていない。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.