そもそも、ビタミンKとは?
近年、美肌成分として注目度が高まっている「ビタミンK」。しかし、ほかのビタミンCやビタミンBなどの代表的な美容成分とは異なり、どんな効果があるのか、イマイチピンと来ないという人も多いのでは?
米ニューヨーク市の「ユニオンスクエアレーザー皮膚科」で美容皮膚科医として活躍するユンヨン・クレア・チャン医師によると、ビタミンKとは、ホウレンソウ、ケール、コラード、スイスチャードのような緑色の葉物野菜に多く含まれる脂溶性ビタミンのこと。
主に出血した血液を凝固させて止血したり、骨や爪を丈夫にしたり、本来肌に備わっているバリア機能を高めたりなどの作用が期待でき、健康や美容の維持に欠かせない栄養素のひとつだと米Real Simpleで説明。とくに、美容面では「目の下のクマ」を改善する成分として、目元ケア用のアイテムに配合されることが増えているという。
目元をぱっと明るく「ビタミンK」の効果
ビタミンKが目の下のクマに効果的だとされる理由のひとつは、その抗炎症作用。
ニューヨーク市の皮膚科専門医であるセジャール・シャー医学博士は「ビタミンKには、血管の弾力性や全体的な血管の健康状態を改善する働きが期待できる。(これにより)妊娠線、静脈瘤、あざ、目の下のたるみ、クマ、その他の血行の悪い状態の疾患など、いくつかの主要なエイジングサインの改善に役立つとされる」と説明。
また、ビタミンKにはコラーゲンの産生を促進し、傷を早く回復させる効果もあるとされており、これにより目の下のクマの改善が期待されるのだとシャー医学博士は言う。ほかにも、ビタミンKには、美肌を支える脂質やたんぱく質を攻撃して酸化させるフリーラジカル(活性酸素)から肌を守る働きもあるそうで、目元のハリをキープするのにも役立つのだとか。
とはいえ、いまだビタミンKと皮膚に関する研究は限られており、チャン医師は「たしかにビタミンKには、抗酸化、抗炎症、およびコラーゲン産生を促す働きがあると報告されているけれど、ほかの皮膚疾患に対する直接的な効果はまだ不明」とコメント。肌タイプによって違いがあるのか、乾癬や湿疹などの炎症性疾患に対して効果や副作用があるのか、さらに多くの研究が行われなければならないとも話している。
目元のクマに効く!「ビタミンK配合」のスキンケア製品
今回は、そんなメリット盛りだくさんの「ビタミンK」を配合のスキンケア製品のなかでも、とくに人気の高いアイテムを2つご紹介。まだ使ったことがないという人は要チェック。
1つめのアイテムは、ハンガリー発のスキンケアブランド、オモロヴィッツァ(Omorovicza)の「リバイビング アイ クリーム」。ビタミンKを豊富に含むキュウリ抽出エキスやアルニカ由来の天然成分を配合したアイクリームで、目の下のクマやたるみを目立たなくし、パッと明るい目元を実現。
2つめのアイテムは、スーパーフードに着目した米スキンケアブランド、ユース トゥー ザ ピープル(Youth to the People)の「スーパーフード エアホイップ モイスチャライザー ウィズ ヒアルロン酸」。ケール由来の植物性栄養素やビタミン類(C、E、およびK)を豊富に含んだ保湿クリームで、肌をしっかりと保湿しながら、目の下のクマにもアプローチしてくれる。
目の下の頑固なクマにアプローチしてくれると話題のビタミンK。スキンケアのほかにも、サプリや食事などから摂取するのも効果的なので、目元のクマが気になるという人は、ぜひビタミンKを積極的に摂ってみて。(フロントロウ編集部)