新型コロナウイルスワクチンの接種率が伸びているアメリカ。マスク生活やソーシャルディスタンスから解放されつつある若者たちのあいだで、夏に向けて劇的に売り上げを伸ばしている“アフターコロナの三種の神器”とは? (フロントロウ編集部)

ワクチン接種済みの若者たちの間で「アレ」がバカ売れ

 アメリカでは、新型コロナワクチンを少なくとも1回終えた人の割合が5月28日付で全人口の50%を突破。2回目の接種を完了した人も人口の40%を超えており、65歳以上の高齢者にいたっては74.5%に達している。

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 ジョー・バイデン大統領は、7月4日の独立記念日までに18歳以上の7割が最低でも1回の接種を受けることを目標として若者層への呼びかけを強化。

 ビフォーコロナの2019年夏に大ヒットしたラッパーのメーガン・ジー・スタリオンとニッキー・ミナージュのコラボ曲「Hot Girl Summer(ホット・ガール・サマー)」とかけて“Hot Vax Summer(ホット・ヴァックス(ワクチン)・サマー)”とも称される、アフターコロナの夏の到来に向けて市場にも変化が。コロナ禍で一時は売れなくなってしまった商品のうちのいくつかが、売り上げを大きく回復している。

 アメリカ全土に5000店舗以上を構える大手スーパーマーケットチェーン、ウォルマートのCFO(最高財務責任者)ブレット・ビッグス氏が米Wall Street Journalに明かしたところ、同チェーンで春以降に目覚ましいセールスを記録しているのが、歯を白くするティースホワイトニングなどの「口腔ケア用品」と「デオドラント(制汗剤)」。

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 これは、米政府がワクチンの接種を完了した人は、日常生活の多くの場面で「マスクを外してもOK」というお達しを出したことや、ソーシャルディスタンスのルールが緩和されたことと直結するもの。

 ワクチン普及前は、不要不急の外出を避け、他人との接触も必要最低限にとどめるよう推奨されていたが、これが解禁となったことで、多くの若者たちが新たな出会いや恋への期待に胸を膨らませている。


コンドームの売り上げもアップ

 それを象徴するかのように、「コンドーム」の売り上げもアップ。米CNNによると、2021年3月から4月の1カ月間で23.4%も売り上げがアップしたという。

 老舗コンドームメーカー、トロージャン社のマーケティング責任者であるブリッタ・ボムハード氏は「18歳から24歳の若者たちは、ソーシャルライフを取り戻すのが待ちきれない様子です」とコメント。恋愛やセックスライフの改善への期待が如実に数字に表れているとしている。

画像: コンドームの売り上げもアップ

 2020年に行なわれた大手恋愛・結婚マッチングサービスのMatch.com(マッチ・ドットコム)の調査によると、コロナ禍で1度もセックスをしていないと回答したシングルの割合は71%におよんだ。

 アフターコロナの三種の神器である「口腔ケア用品」、「デオドラント」、「コンドーム」を携えたワクチン接種済みの若者たちは、パンデミックによる恋愛氷河期を乗り越えて熱い夏へと繰り出す。

※記事内の写真はすべてイメージ画像です。

(フロントロウ編集部)

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