『ワイスピ』9作目にミアも登場
ついに8月6日に公開が迫っている『ワイルド・スピード』9作目の『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』。
本作では、故ポール・ウォーカーが演じたブライアンの妻で、ヴィン・ディーゼルが演じたドミニクの妹であるミアが2作品ぶりに出演。じつは、これまでに会話をするシーンがなかったドミニクの妻であるレティと言葉を交わすシーンがあることが明かされており、ハンなどの復帰とあわせて見どころとなっている。
ミアの夫であるブライアン役のポール・ウォーカーは、2013年に不慮の事故で突然この世を去った。ミアとブライアンの2ショットが見られることは、残念ながらもうないけれど、ミアを演じたジョーダナ・ブリュースターの心には、ポールとこなしたアクションシーンでの思い出が残っているという。
ポール・ウォーカーがジョーダナにかけた言葉
2011年に公開されたシリーズ5作目となる『ワイルド・スピード MEGA MAX』では、ミアとブライアンが一緒に屋根から飛び降りるシーンがある。じつはジョーダナは、このシーンについて聞かされていなかったそうで、ジャスティン・リン監督の賢い作戦だったと米EWのインタビューで振り返る。
「屋根から飛び降りるなんて気づいてなかった。これをやるためにジャスティンは賢かった。私は臆病だから、もし彼が『オーケー。君とポールは屋根から飛び降りるよ』って感じだったら、『ノー。ノー。ノー。お願いだから私のスタントダブルを使って』ってなってた。その日が決められて、プエルトリコで撮影してたんだけど、ハーネスがつけられたから、『これは何のため?』ってなったよ。スタッフは『あ~。君は屋根から飛び降りるから、ロープがつけられたこのハーネスを着なくちゃいけないんだ』って」
事前に予告されて、撮影日までの時間を不安に過ごすことにはならなかったジョーダナだけれど、とはいえ怖いものは怖い。しかしその時、彼女をリラックスさせてくれたのが、ポールだったそう。
「そしてその時、ポールがすごく優しかった。彼は『僕がいるよ。不安にならないで。楽しくなるよ』って。あの映像を見返すと、私の顔が…、すごく不安がっているのが分かる。制作陣はもっと良い表情にCGIすべきだったけど、まあ良いや」
さらに、リン監督もジョーダナの演技を称賛してくれたそうで、「屋根で手をケガしちゃったんだよね。屋根から屋根へジャンプしてて、そのうちの1つがすごくゴツいものだったから。手が切れて、縫わなければいけなかった。そしてジャスティンは、私の手に巻いた包帯をキープするよう言った。CGIで消すようなことはしなかった。『それは君の勲章だから』って」と明かした。
『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』では、ドミニクと彼の弟であるジェイコブが対立する。となれば、彼の妹であるミアの存在も鍵であることは明らか。ファミリーがどのような変化を見せるのか。『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』は8月6日に劇場公開予定。
(フロントロウ編集部)