ドラマ『glee/グリー』でリア・ミシェルと共演していたヘザー・モリスが、改めてリアによるいじめ騒動に言及。当時、リアの件に声を上げたのはナヤ・リヴェラだけだったと明かした。(フロントロウ編集部)

リア・ミシェルによるいじめをコワくて告発できず

 昨年、世間を大いに騒がせたドラマ『glee/グリー』(以下『グリー』)のレイチェル役でおなじみの俳優リア・ミシェルによるいじめ騒動について、ブリトニー役のヘザー・モリスが改めて言及した。

リア・ミシェルをめぐる「いじめ騒動」を振り返る

 きっかけとなったのは、『グリー』のシーズン6にジェーン役で出演していた俳優のサマンサ・ウェアがツイッターに投稿した、「あなたのせいで、私の初めてのテレビ出演が“生き地獄”になったことを忘れちゃったの?!?! 少なくとも私は一生忘れない。たしか、あなたはできることなら私のウィッグに『糞をしてやりたい』ってみんなに言ってたよね。トラウマになるような自覚なき差別によって、私はハリウッドでキャリアを築くこと疑問を感じるはめになった…」という、リアから人種差別によるいじめを受けていたことを告発する内容のツイート。

画像: リア・ミシェルと彼女の過去の人種差別的な言動を告発したサマンサ・ウェア。

リア・ミシェルと彼女の過去の人種差別的な言動を告発したサマンサ・ウェア。

 このサマンサの主張に対し、ユニークことウェイド役で『グリー』に出演していた俳優兼シンガーのアレックス・ニューウェルや、シーズン1からリアと共演していたメルセデス役の俳優アンバー・ライリー、マーリー役のメリッサ・ブノワら元共演者たちが、続々とリアに問題発言・行動があったことを認めるかのような反応を示したことで、疑惑が“確信”に。

 その後、リアは「指摘されたようなコメントをした覚えはなく、誰かを生い立ちや肌の色で判断したこともありませんが、重要なのはそんな事ではありません。問題なのは、私が明らかに、ほかの人たちを傷つけるような行動を取ってしまったということです。私の恵まれた立場や視点が、思いやりがない、もしくは、不適切だと感じさせてしまったのか、それとも、私の未熟さや不必要な気難しさが原因だったのかは分かりません。しかし、どうであれ、私は、自分の行いや、それによって引き起こしてしまった苦痛について謝罪します」と、弁解と謝罪を込めた声明文を発表しているが、サマンサのほかにも「リアにいじめられた」と主張する人物が何人かいることから、当時の彼女の振る舞いに問題があったことは周知の事実となっている。

 先日、ポッドキャスト『Everything Iconic with Danny Pellegrino(原題)』にゲスト出演したヘザーは、いじめを告発するのにものすごく長い時間を要した理由について、「当時、私たちにはフォックス(※『グリー』の放送局)の重役のところに行って、自分たちの置かれた状況や気持ちを話すという選択肢もあった。でも、実際には誰もそうしなかった。(告発しなかったのは)みんな怖かったからだと思う」と説明。

画像: リア・ミシェルによるいじめをコワくて告発できず

 続けて、「あの頃の私は自分の居場所がないと感じていた。ただ言えるのは、私も他のみんなと同じキャストの一員で、私たちには撮影現場で快適に過ごす権利があるということ」と補足した。

唯一、声を上げたのはナヤ・リヴェラ

 ヘザーはもちろんのこと、現場が抱えていた問題に誰ひとりとして声を上げることができないなか、唯一、行動を起こした人物がいたという。その人物とは、昨年7月、湖で不慮の事故によって亡くなったサンタナ役のナヤ・リヴェラ

 「私たちがいじめの被害者かどうかはわからない。“自分を責める”というのは、典型的ないじめの被害者の行動だとは思うけど。その件に関して正直だったのはナヤだけ。みんな見て見ぬふりで、他言無用だったから。今でこそ周りの人たちを見下して無下に扱う大物や、それを許す人たちのことが公になってるけど(当時は違った)」

画像: 唯一、声を上げたのはナヤ・リヴェラ

 そのことが原因かどうかはわからないが、ナヤは2016年に出版した自著『Sorry Not Sorry: Dreams, Mistakes and Growing Up(原題)』のなかで、リアについて、「撮影現場でうまくいかないことは何でも私のせいにした」、「やがて彼女は私を無視するようになり、シーズン6の時には私とひと言も話さなくなっていた」と赤裸々に綴っている。

 ちなみに、昨年の騒動以来、リアと連絡を取っていないというヘザーは、それでも「つねに彼女の幸運を願っている」としている。(フロントロウ編集部)

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