AmazonのAlexaが理解できない英語とは?
口頭で指示を出したり、分からないことを聞いたり、雑談をしたり…。多くの家庭で、まるで家族のようになっている音声アシスタント。アマゾンのアレクサやアップルのSiri、Google Homeなど、これまでに多くの種類が開発されている。
インターネットとつながった人工知能である音声アシスタントは、人間よりも賢く、物知り。しかしそんなAIにも、理解できない英語があるよう。
インターネットに公開された1つの映像が、話題になっている。そこには、アマゾンのアレクアに話しかける5歳の少女ミリーの姿が。しかしアレクサは、なぜか反応しない。ミリーが話しているのは英語なのになぜ?
じつは、ミリーが話しているのは英語だけれど、彼女が住んでいるのはスコットランド! つまり彼女が使っている英語はスコットランド英語なのだ。
スコットランド英語といえば、その発音や単語が、イギリス英語やアメリカ英語とは大きく違うことで知られている。1996年に公開されて大ヒットしたスコットランド映画『トレインスポッティング』は、アメリカ公開時に一部が吹き替えられたというエピソードは有名。
映像のなかでも、ミリーが、「アレクサ!アレクサ!あなたに話しかけてるんだよ、ヘン(hen)」と、スコットランドで若い女性に対して使われる呼びかけであるHenを使い、スコットランドのイントネーションで話していることが分かる。
アレクサはスコットランドでもリリースされているため、スコットランド英語にも対応しているはずだけれど、ミリーの言葉は残念ながら理解できなかったよう。そしてそれを見ていた彼女の母親ケイトリンは、大爆笑。
超必死にアレクサに話しかけるスコットランドの子供の姿には、多くの人がほっこり笑ってしまうことになり、動画はインターネット上で拡散。ミリー以外にも、自分のスコットランド英語も理解されなかったと話す人も多く見かけられた。
子供と仲良しなアレクサ
ミリーはアレクサとコミュニケーションを取ることに苦労していたけれど、現代の子供たちは、音声アシスタントに慣れ親しんでいる。
そのことから、アレクサと“仲良くなりすぎる”子供も少なくなく、2019年にはアメリカに住む6歳の少年が、アレクサに算数の宿題の答えを聞いている様子が動画に収められ、大きな話題となった。
また、アマゾンアカウントと連携されていることから、親が自分のために購入した誕生日プレゼントを、アレクサに事前に聞き出したという子供も。
アレクサは子供の悪友にもなれてしまうよう。(フロントロウ編集部)