2000年代に一世を風靡した人気ドラマ『The O.C.』から衝撃的な展開をもって降板したミーシャ・バートンが、降板の背景には撮影現場での「いじめ」もあったと告白。ミーシャの発言に共演したレイチェル・ビルソンとメリンダ・クラークが反応した。(フロントロウ編集部)

『The O.C.』のシーズン3で悲劇的な最期を迎えたマリッサ

 2003年から2007年にかけて4シーズンが放送されたドラマ『The O.C.』。カリフォルニア州オレンジ・カウンティに暮らすティーンたちのキラキラした青春や彼らを取り巻くトラブル、社会問題などを描いた同作は当時大きな人気を集め、メインキャストを務めたミーシャ・バートンレイチェル・ビルソン、アダム・ブロディらは一躍スターとなった。

画像: 『The O.C.』のシーズン3で悲劇的な最期を迎えたマリッサ

 そんな当時一世を風靡したドラマ『The O.C.』には、リブート版の待望論も持ち上がるなど、今でも多くのファンがいるけれど、ファンが最も鮮明に記憶しているであろうシーンの1つが、ミーシャ演じるマリッサがシーズン3で亡くなるという衝撃的なシーン。

 マリッサはいわゆるヒロイン役で、シーズン1からつねに『The O.C.』の物語の中心にいたのだけれど、シーズン3の最終話で交通事故に巻き込まれて息を引き取った。マリッサを演じたミーシャが自ら降板を望んだことがこの衝撃的な展開の背景にあるとされてきた一方で、ミーシャはこれまで、その理由について詳細には語ってこなかった。

『The O.C.』から降板した理由を語ったミーシャ・バートン

 そんななか、ミーシャが今回、米E!Newsのインタビューに応じて、『The O.C.』からの降板について初めて詳細に告白。2006年に放送されたシーズン3を最後に番組から去った理由について、自らの口で語った。

画像: 『The O.C.』から降板した理由を語ったミーシャ・バートン

 ミーシャによれば、『The O.C.』からの降板についての話し合いは早い段階から行なわれていたといい、「ファーストシーズンを終えた後で、最後の最後にレイチェル(・ビルソン/サマー・ロバーツ役)をシリーズのレギュラーに加えることになり、全員のギャラを平等にしようということになったのと大いに関連してる」と、出演料に関する問題に起因しているとした上で、「それから、セットでは何人かの男性たちから基本的にイジメを受けていて、とても惨めな思いをしていたの」と、イジメを受けていたという衝撃の告白もした。

 「とはいえ、私は番組が大好きでもあったから、そうした環境に対処する方法として自分で壁を構築し、とりわけ私に押しつけられることになった名声に対処しようとした」とミーシャは続けている。「プライベートな人生にも大きな影響が及ぶことになって、自分が無防備だと感じるようになったということが、(降板を考えた理由として)的確な答えかなと思う」。

 また、インタビュアーから、番組のクリエイターであるジョシュ・シュワルツがかつて、“マリッサが亡くなったことに人々から怒りの声が寄せられると思っていなかった”と語っていたことについて話を振られると、「中での対立が原因だと思う」とミーシャ。「私に対してすごく意地悪だった人たちがいたから。それはスターダムに押し入られることになった若いセンシティブな少女にとって、我慢すべき最も理想的な環境とは言えなかった」と続けて語り、チームには自身に「意地悪」な人たちがいたことを改めて強調した。

レイチェル・ビルソンらがミーシャの告発に反応

 『The O.C.』の現場にイジメがあったことを告発したミーシャだけれど、サマーを演じたレイチェル・ビルソンと、ミーシャ演じるマリッサの母親を演じたメリンダ・クラークにとっては寝耳に水だったよう。レイチェルとメリンダは、米現地時間6月1日に放送されたポッドキャスト「Welcome to the OC, Bitches!」のなかでこの話題に言及し、ミーシャのインタビューが世に出てすぐに2人でこの話題について話し合ったことを明かした。

画像: マリッサの母ジュリーを演じたメリンダ・クラークとサマーを演じたレイチェル・ビルソン。

マリッサの母ジュリーを演じたメリンダ・クラークとサマーを演じたレイチェル・ビルソン。

 番組のなかで、「メリンダと私は、(インタビューが)世に出てすぐに話し合ったけど、『待って、どういうこと?』っていう感じだった」と、ミーシャが告白したようなことが起きていたことは知らなかったと語ったレイチェル。

 また、メリンダは「彼女に多くの重圧がかかっていたことは知っていた」としつつも、「もしもそんなに酷い体験をしていたとしたら、若い人にとっては良くないことだよね。だけど、彼女の発言のいくつかにはすごく困惑するものもあった。なので、私には何が真実なのかは分からない。知っているのは、彼女に計り知れないほどの重圧があったということ。全員にとってもね」と、ミーシャの発言には驚いたものの、人気ドラマのメインキャストとしての重圧があったのは事実だと語った。

 一方、レイチェルがレギュラーに抜擢されたことで、「全員のギャラを平等」にすることになったというミーシャの発言については、レイチェル自身が否定しており、「それは完全に間違っているし、そんなことは起きていない」と主張。「(ミーシャの発言についての話題は)そこから始まった。『それは間違った情報。これはどこに向かっていくの? 私たちは何を伝えようとしてるの?』って私は思ったの」。

 レイチェルは番組で公にこの話題に触れることに決めた理由について次のように語っている。「ミーシャが私たちの話を聞いて、番組に一緒に出演してくれたりしないかなっていう希望を持ってる。彼女の見解をすべて聞いて、彼女の話や彼女がした経験を聞くことができたらって」。

 レイチェルやメリンダの発言を聞く限り、2人ともミーシャがいじめを受けていたという事実については否定しておらず、むしろ、ミーシャが置かれていた状況を詳しく知らないため、詳しい話を直接聞きたいと考えているよう。記事執筆時点で、ミーシャは番組での2人の発言に反応を示していない。(フロントロウ編集部)

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