メル・ギブソンが『ターミネーター』を断った理由は?
『ターミネーター』と言ったら、アーノルド・シュワルツェネッガーがアンドロイドのT-800を演じたことで有名。しかし、初めの設定では、アーノルドではなく、別の俳優がT-800を演じるように求められていた。
それは、『マッドマックス』や『リーサル・ウェポン』のメル・ギブソン。
彼が同役を断ったのは、多くのファンが知っているところではあるけれど、その理由は、『ターミネーター』が自分に適合するとは思えないという理由だった。
『ターミネーター』を断って正解だったワケ
メルは1979年に公開された『マッドマックス』で大成功を収め、一躍スターダムにのし上がったけれど、同作でのメルはほとんどしゃべらないキャラクターだった。さらに、その続編で1981年に公開された『マッドマックス2』もたったの16行しかセリフがなく、『ターミネーター』のT-800も27行しかセリフなし。そんな役が続くと、今後寡黙なキャラばかり回ってきて、アクションコメディやロマンスコメディ、ドラマなど幅広いジャンルの役を演じるチャンスが失われてしまう恐れがあった。
一方アーノルドは、T-800役を打診された際に、「セリフが少ないこと」を理由に、映画に参加したくないとも考えていたよう。しかし、そんな葛藤がありつつもアーノルドはT-800役を承諾。みごと自身のキャリアに残る大成功につなげたのだった。
そしてその後メルはアクション大作だけでなく、映画『パパVS新しいパパ2』や『それでも、愛してる』などのラブコメやドラマ作品など、様々なジャンルの映画に出演し、現在も俳優として活躍を続けている。(フロントロウ編集部)