辛口キャラで知られるバーガーキングのツイッターが、反LGBTQ+的な行動を取っているあのレストラン・チェーンに噛みついた。(フロントロウ編集部)

BURGERKING米公式が再び辛口ツイート

画像: BURGERKING米公式が再び辛口ツイート

 バーガーキングの米公式ツイッターが、6月最初の週にこうツイートした。

「ChKing(チキン)はプライド月間に(それと毎週日曜にも)LGBTQ+の人権を!と言う。チキンサンドイッチに対するあなたの食欲が善行に変わります!我々はCh'King(チキン)が売れるたびにHRCに寄付を行ないます」

「6月3日~6月30日に売れたすべてのCh'King(チキン)に対し、BK(バーガーキング)は40セントをヒューマン・ライツ・キャンペーンに提供します(寄付の最大額は25万ドル)」

 鶏肉を意味する「Chicken」を「Ch’King」とスペルしたり、「毎週日曜日にも」という言葉があったりと、特殊な表現が使われたこのツイート。じつはこれ、鶏肉料理に特化したレストラン・チェーンであるChick-fil-A(チックフィレイ)の寄付騒動をいじったもの。

Chick-fil-A(チックフィレイ)の寄付騒動とは

 チックフィレイは、6月1日の米Daily Beastの報道で、創業者兼会長のS・トルエット・キャシーがLGBTQ+平等法に反対する活動を主導している全国クリスチャン財団(NFC)に巨額の寄付を行なっていたことが分かったばかり。

画像: Chick-fil-A(チックフィレイ)の寄付騒動とは

 アメリカにおけるLGBTQ+平等法は、1964年に制定された公民権法を改正し、公共生活の多くの分野で性的指向や性自認に基づく差別を禁止するもので、米下院で可決され、現在は上院での通過が待たれている。

 キリスト教プロテスタントの一教派であるバプテスト派の最大勢力、南部バプテスト連盟の熱心な信者であるキャシー会長は、以前から同性婚に反対する発言をしており、LGBTQ+の権利拡大に反対する活動を行なう団体への寄付を続けていた。2019年には、反LGBTQ+な活動を行なう団体への寄付をやめると宣言したものの、税務申告書などから寄付を続けていたことが分かった。ちなみにチックフィレイは、会長の信仰に合わせて全店舗が日曜日に休業することで知られている。

画像: Chick-fil-A創業者兼会長のS・トルエット・キャシー

Chick-fil-A創業者兼会長のS・トルエット・キャシー

 バーガーキングの今回のツイートは、そんなチックフィレイの会長の行動を批判したもの。バーガーキングではプライド月間である6月30日までのチキンの購入に対して、最大約2,750万円を、アメリカ最大のLGBTQ+人権団体ヒューマン・ライツ・キャンペーン財団(HRC)に寄付すると決めた。

 おなじみの辛口な姿勢もすごいけれど、騒動を聞きつけてすぐに巨額の寄付をチャリティ団体に行なえる行動力もすごい。(フロントロウ編集部)

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