スリラー映画『ライトハウス』公開迫る
映画『ムーンライト』『ミッドサマー』などを生み出した制作・配給会社のA24が制作し、2020年のアカデミー賞撮影賞ノミネートほか、世界中の映画賞を席巻した傑作スリラー映画『ライトハウス』。北米ではA24の配給で公開され、わずか8スクリーンでスタートしたにもかかわらず、異例の興行収入1億円(1,000万ドル)以上の大ヒットを達成した。
外界から遮断された孤島にやってきた“2人の灯台守”たちが、徐々に狂気と幻想に侵されていく本作は、ロバート・パティンソンとウィレム・デフォーをW主演に迎え、人間の極限状態を恐ろしくも美しい映像で描いたスリラー。監督は、映画『ウィッチ』のロバート・エガースが務めた。
この度、そんな本作を鑑賞したホラー映画『ミッドサマー』のアリ・アスター監督からの感想が解禁となった。
完成の直前に『ライトハウス』を鑑賞したアリ・アスターは「とても気に入って、完成版を見るのが楽しみです。でも、私が見たものはほとんど完成していると感じました。とても美しく、見事に仕上げられていて、本当に面白かったです。私が大好きなハロルド・ピンター(※)のことを考えさせられました。ハロルド・ピンターのように感じられる作品は、他には思いつかないのです。つまり、『召使』や『誰もいない国』、『帰郷』のような作品は他にないのですが、この作品は完全に精神的なレベルで兄弟のような作品だと感じました。ハロルド・ピンターを彷彿とさせながらも、ハロルド・ピンターを含めた他の何者でもないことを感じさせてくれます。全くユニークな作品だと感じました。」と彼らしいコメントを『ライトハウス』に寄せている。
※イギリスの劇作家・詩人。『失われた時を求めて』や『日の名残り』、『ラスト・タイクーン』などで知られる。
映画『ライトハウス』は、7月9日より日本で上映開始。(フロントロウ編集部)