「広告で初めて泣いた」「どの作品にも鳥肌が立った」という声がネット上にあふれ大きな感動を呼んでいる『VSシリーズ』の中で、「心に響いた」と共感の声が聞かれたのが、サーフィン選手である前田マヒナ選手の「VSルール」。
ビッグウェーブも乗りこなす日本人サーファー、前田マヒナ
新たにオリンピック種目になったサーフィンで注目を集める日本人女性サーファー、前田マヒナ選手。先日行なわれた世界選手権に出場し、念願のオリンピック日本代表のチケットを手にした、今もっともホットな女性。

日本人の両親のもと、サーフィンの聖地であるハワイのノースショアで生まれ育った前田選手。
ジュニア時代に2度もワールドチャンピオンに輝き、世界屈指のビッグウェーブスポットであるポルトガルのナザレに16歳で挑み、ナザレで波に乗った最年少女性サーファー、初の日本人女性サーファーという名も手にする、まさに勇敢で美しく、自分の道を進む女性。
そんな前田選手の実話をもとにした作品「VSルール」に込められた、彼女の想いとは?
決められた「ルール」という壁
ハワイと日本というバックグラウンドを持つ前田選手が「VSルール」で表現しているのは、“女性ならばこうあるべき”という、ほとんどの日本女性が経験しているであろう、目に見えない大きな壁。

他人が決めた「ルール」によるプレッシャーのなかで、自分が思ったように進めない苦しさがあったという。前田選手は「VSルール」で表現したプレッシャーについて、こう話している。
「私が感じていたプレッシャーはビューティー・見た目のことと、自分のカルチャーのことです。私はハワイ生まれで、でもバックグラウンドは日本なので、すごく自分自身の中で迷いがあった時期がありました。自分がどこに属するのか中途半端になってしまって、まっすぐ進めないこともいっぱいありました」
増していくプレッシャーのなかで自分が見えなくなっていったという前田選手は、どのようにして輝きを取り戻したのか?
「自分の心」に従うことで“運命”が変わった
前田選手はインタビューで“運命が変わった瞬間”について聞かれると、意外にもその答えは、スランプに陥り自分が見えなくなっていたとき。
「サーフィンも、ビューティー・見た目も、自分のカルチャーも嫌になって、何もかもうまくいかなかったスランプの時期。その時に『自分がどうしたいのか』がはっきり分かった瞬間があって、4歳の時に抱いた『ワールドチャンピオンになりたい』という夢を思い出して、自分を変えることができました」
すべてが嫌になったとき、前田選手は愛するサーフィンからも距離を取り、自分の心の声に耳を澄ますことで「自分が何をやりたいか気持ちがまっすぐ見えた」と話す。「VSルール」のなかでも、自分の道が見えた瞬間が描かれている。

この瞬間について「自分の子供のときの夢をやっと思い出した」と表現する前田選手は、その後は、これからどう変わっていこうかと、完全に気持ちが切り替わったと明かした。
“やっと思い出した”という前田選手の言葉には、人が決めたルールによって自分らしさを見失ってしまうことや、自分のルールを取り戻すことの大切さが強く表れている。この言葉が胸に刺さる人も多いのでは。

自分の道を取り戻した前田選手は、これからの目標について「私の目標はハッピーでいること。ハッピーでいるために好きなものをやって、好きなものはやっぱりサーフィンです」と笑顔を見せている。
『VSシリーズ』の中でも、ひと際目を引く映像美
「VSルール」でストーリーのほかに注目して欲しいのが、その映像美。

タヒチがロケ地となった実写シーンでは、美しい海や波に乗る前田選手の姿を映し出し、アニメーションでは、日本画家の池永康晟氏による伝統的な日本画をハリウッドの有名スタジオImaginaly ForcesがCG化。前田選手のバックラウンドを、美しいコントランストで表現している。
前田選手も着物や海が一緒に描かれていることがお気に入り。「着物を着たことがなかったので、それをアニメで描いてくれているのも嬉しかったです。着物で私のヘリテイジ、波で私の好きなものを表現してくれていて、それらが一緒に描かれているのは素敵でした」と話している。

その意志が、運命を変える
「VSルール」を含む全6篇からなる『VSシリーズ』は、SK-Ⅱが2015年から取り組んでいる、女性が新たな一歩を踏み出すのを後押しするキャンペーン「#CHANGEDESTINY」の一環となる作品。
そして「VSルール」では、他人が決めたルールを振り払い、自分のルールを信じて運命を変えていく前田選手の姿を描いた。
「人に決めてもらうものじゃない 何が美しいか、自分のルールは自分で決める その意志が、運命を変える」

作品の最後に届けられるこのメッセージは、SK-Ⅱのブランドメッセージ 「運命を、変える #CHANGEDESTINY」そのものであり、作品を見た多くの人に勇気を与え続けている。