6月25日(金)公開の映画『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』の英語版でピーターラビットの声優を務める俳優のジェームズ・コーデンが、3児の父である自身の経験を交えてピーターの葛藤や心情、さらにこの作品に込められたメッセージについて語った。(フロントロウ編集部)

ジェームズ・コーデンが『ピーターラビット2』について語る

 人気トーク番組『The Late Late Show(原題)』の司会者で、俳優として映画『オーシャンズ8』や実写版『キャッツ』にも出演するコメディアンのジェームズ・コーデンが、自身が声優を務める映画『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』(6月25日公開)の魅力を自身の経験を交えながら語るインタビュー動画が公開された。

 本作はビアトリクス・ポター原作の絵本『ピーターラビット』を原作とする大ヒット作の続編で、ジェームズは前作に続き主人公のピーターラビットの吹き替えを担当している。

 前作から3年、かつての恋敵だったマグレガーと大好きなビアが結婚! ピーターたちはマグレガー家でともに新しい家族として暮らすことになったが、いちいち父親気取りで叱ってくるマグレガーにピーターはうんざり。 “自分の本当の居場所”を見つけるために、湖水地方から都会に家出することを決心する。

 「アイデンティティを模索する中でピーターは自分の居場所を見失う。どの子供も、その親も一度は通る道だと思う。子供はある時気づくんだ。“自分は親の衛星ではなく独自の惑星”だとね。ピーターも自分が何者で、愛される価値がどこにあるのか模索する」

 家出に至るまでのピーターの葛藤と心情を、人間の子供に例えてこう代弁したジェームズ。続けて、この作品の大きなメッセージは「“お前はイタズラ好きのワルだ“と言われ続けたら、本当にそういう子になってしまう。ピーターがまさにその例だ。“庭を飛び出して大都会を見てみたい”と誤った判断をしてしまう」と言うと、そんな彼を救うのも家出の原因になった「家族」であると付け加えた。

画像: ジェームズ・コーデンが『ピーターラビット2』について語る

 さらに、実生活で3人の子供の父親であるジェームズは、「(ピーターは)10のうち9はよい行いで、失敗は1だけなのに、失敗だけがあげつらわれると感じている。 “正当に評価されない”と感じる気持ちは共感できる人が多いと思う。楽しいことや正しいことをしようと最善を尽くしている努力は誰も見てない。でも一度の失敗で大目玉を食らう。他の人は失敗しても許されるのに、ピーターのこの感覚は親としては実は耳が痛い。僕を含め、親なら誰もが身に覚えがある」と、自身の子育ての経験を交えて語っている。

映画『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』のあらすじ

画像1: 映画『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』のあらすじ

 前作から3年が経ち、ついにビアとマグレガーが結婚することに! ここ湖水地方で、ピーターはビアとマグレガーと“家族”として仲良く暮らすはずが、父親気取りのマグレガーに叱られ続け、イライラの毎日。元々、マグレガーとは犬猿の仲で、ピーターの父親をパイにして食べた因縁の一族のひとりという遺恨もある。「あんなヤツ、父親じゃない!こんな生活ウンザリだ!」。我慢の限界を 超えたピーターは、湖水地方を飛び出し大都会へ家出してしまう。

 そこで出会ったのは、ピーターの父親の親友だったと語るバーナバス。都会でタフに生き抜くバーナバスに父親のような頼もしさを感じるピーター。しかし、人間に恨みを抱くバーナバスは、人家の冷蔵庫から野菜や果物を盗み、都会の動物たちを組織して、人間への復讐の機会をうかがっていた。

画像2: 映画『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』のあらすじ

 ある日、バーナバスはイギリス中から市場に集まった最高級ドライフルーツの強奪作戦を計画。認めてもらいたいピーターは、湖水地方の妹や動物の仲間たちをメンバーに加えて作戦に参加する。作戦が成功したかに見えたその時、人間に捕まってしまう妹や仲間たち。最大の危機にピーターの前に現れたのは...、まさかのマグレガー!?

 映画『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』は6月25日(金)より全国ロードショー。(フロントロウ編集部)

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