人気シンガーのメーガン・トレイナーが帝王切開で出産した我が子の誕生直後の健康上のトラブルや不安について振り返った。(フロントロウ編集部)

メーガン・トレイナーの出産体験談

 全米8週連続1位を獲得したデビューシングル「オール・アバウト・ザット・ベース」や「NO」といったヒット曲で知られるグラミー賞受賞シンガーのメーガン・トレイナー(27)は、2021年の2月初めに映画『スパイキッズ』に主演した元子役の俳優ダリル・サバラとの第1子ライリーを出産

画像: メーガン・トレイナーの出産体験談

 2018年の結婚以来、ずっと子供を持つことを望んでいたメーガンとライリーにとって、バレンタインデー目前のベビーの誕生は天からの最高の贈り物となったが、予定日よりも約1週間ほど早く産まれてきたライリーの妊娠~出産、退院までは一筋縄ではいかなかったという。

 妊娠期間中は妊娠糖尿病と診断されたうえ、ライリーは逆子だったことを出産前にインスタグラムを通じて明かしていたメーガン。

 赤ちゃんが逆子の場合、母子の安全を考慮して帝王切開を勧められる場合が多い。メーガンの場合も医師の指導のもと帝王切開で出産。

 しかし、産まれてきたライリーはすぐに産声を上げることはなく、メーガンは一瞬だけライリーを胸に抱くことはできたものの、ライリーはすぐにNICU(新生児特定集中治療室)でケアを受けることになった。


産声を上げない…

 この時のことについて、メーガンは、「産まれてきた赤ちゃんが泣かないっていう、世にいう恐怖体験の1つだった。息子はまったく音を立てなかったの。私は『どうして泣かないの? 』って不安になった。医師たちには呼吸に問題があるって言われて…すごく怖かった」と、米Today Parentsに回顧。

 「(NICUに連れて行かれるまで)私はほんの1秒くらいしか、息子を抱くことができなかった。それが一番つらかったかな…」とも語った。

 NICUでは、栄養を摂取するためのチューブと呼吸を補助するチューブを装着していたライリー。その後、幸いにも数日間でみるみる健康状態が改善し、5日後には退院できるまでになったという。

 以来、ライリーは、すくすくと元気に育っており、誰にでもキュートな笑顔を振りまく人気者に。しかし、メーガンは“不安だらけだった出産当時を忘れないように”という思いからか、4月に行なったインスタグラムへの投稿で、NICUでケアを受けていた頃のライリーの様子も含まれる成長記録を収めた動画を公開。

 「前途多難のスタートだったけど、ライリーはパーフェクトでゴキゲンで健康。あなたみたいなスウィートな男の子のママになれて私は最高にラッキー」とコメントを添えていた。


帝王切開で生まれた赤ちゃんには「よくあること」

 メーガンは、新たに応じた米E!ニュースとのインタビューでライリーの出産時の出来事をあらためて振り返り、ライリーが誕生後すぐに産声を上げなかった理由について「帝王切開で生まれた赤ちゃんにはよくあることみたい。体内が液体でいっぱいのまま絞られずに出てくるかららしい」とコメント。

 普通分娩の場合、赤ちゃんはお母さんの産道を通ってくるため、肺に羊水が入っていても、窮屈さから少しずつ羊水を吐き出しながら出てくる。ところが、帝王切開の場合、肺に羊水が入ったまの状態でお腹から出てくるため、ライリーのように産声を上げず、自分だけの力では呼吸が困難となるケースも稀にある。

 NICUで保育器に入れられて眠るライリーのもとを訪れたメーガンとダリルは「なんであんなにチューブに繋がれているの? 何が起きているの?」と不安で仕方なかったそう。医師や看護師からは、「よくあることです。大丈夫です。彼が自分で目を覚ましたくなるまで待ちましょう」と告げられたそうだが、メーガンは「起きて、坊や!」と心から願うしかなかった。

 不安や心配だらけだったライリーの新生児期を乗り越えた今、メーガンは「あんな体験を生き抜いたんだから、私はもう何だってできるような気がする」とポジティブにコメント。ダリルと力を合わせて、毎日ライリーの育児を楽しんでいると明かしている。

画像: 帝王切開で生まれた赤ちゃんには「よくあること」

 世の中には、帝王切開で出産したママたちに対して「ラクをして産んだ」「本当の出産とは言えない」などと、心無い言葉をぶつける古く凝り固まった考えの人もいる。しかし、母体や子供に対してリスクがあると診断された場合、帝王切開で産むという選択をすることは、母親として我が子を守るためにできる最初の正しい決断の1つ。

 帝王切開で出産したママたちのなかには、メーガンのように帝王切開による出産だったがゆえの思わぬトラブルに見舞われ、我が子が産まれて早々に大きな不安や心労に悩まされる人たちも。そういったママたちだって、普通分娩で産んだママたちと同じかそれ以上の努力をもって、我が子を精一杯愛しているということを忘れてはいけない。(フロントロウ編集部)

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