カミラ・カベロ&ショーン・メンデスのこれまでを「曲」で振り返る
今年7月に交際2周年を迎えるカミラ・カベロとショーン・メンデス。2019年6月にリリースしたコラボ曲「セニョリータ」がきっかけで、友人から恋人へステップアップしたカミラとショーンは、以降、順調に交際を続けており、お互いの両親も公認の仲に。すでに将来の話もしているそうで、米Entertainment Tonightのインタビューで「彼女はあなたにとって永遠の人?いつか婚約することを話し合ったりしてる?」と質問をされたショーンは、「ああ、もちろん」と即答している。
ただ、今でこそお似合いのカップルとして双方のファンから応援されている2人だが、こうなるまでにじつは紆余曲折あった。そんな2人のこれまでをお互いについて書いた「曲」を通じて振り返ってみました! 今回はカミラのアルバム『ロマンス』とショーンのアルバム『ワンダー』を中心に計8曲をピックアップ。これを読むと2人の心情の変化が手に取るようにわかる!?
ショーン・メンデス:「イフ・アイ・キャント・ハヴ・ユー」
君についての曲以外は1曲も書けない/(お酒を)飲んでいても君のことを考えずにはいられない/今さら君がいなきゃなんの意味もないって伝えても遅いよね?
ご存じの方も多いと思うが、ショーンはカミラと恋愛関係に発展する数年前から彼女に片思いをしていた。その証拠に、以前、イベントでファンから恋の悩みを相談された際、「今ここでカミラとの話をしたら、ものすごく長い時間がかかることになるだろうね。だからとりあえず今言えるのは、その人のことを好きならとにかく戦い続けることだ。その愛が本物なら、きっとその人を振り向かせることができるはず」と、自身の経験を踏まえて答えている。
ショーンが行動に移せずにいるあいだに、カミラに恋人ができてしまったことを考えると、この曲の歌詞も納得できる。
過去の曲は「すべてカミラ・カベロについて書いた曲」
Netflixのドキュメンタリー番組『ショーン・メンデス:ありのままの魅力』のワンシーンで、ショーンは「僕の曲がラジオで流れた時に、(カミラに)『全部、君のことなんだ。すべて君のことを思って書いた曲だったんだ』と伝えたら、彼女に『どういう意味?』って言われた。だから、『何もかもすべて君のこと。これまでに書いた曲はすべて君について書いたものなんだよ』って答えた」と明かしている。
事実ならば、かなりロマンチックな話だが、過去の楽曲を振り返ってみると、カミラに当てはまらない内容のものもある気が…。
ショーンはのちに、この発言の真意について、米GQの人気動画企画で「特定の人物について書かれた曲は、すべてカミラについて書いた曲」という意味であったことを説明。シンガーソングライターは時に実際には経験したことがないことでも、「“こうだったらいいな”という願望をもとに曲を書くことがある」そうで、実在する人物について書いたものではないフィクションもいくつか含まれているのだとか。
カミラ・カベロ:「バッド・カインド・オブ・バタフライズ」
たしかに私たちはただの友達だと言った/あの時は本当にそうだった(本当だよ)/けれど、いつのまにか友達以上の存在になっていた
2015年に初のコラボ曲「アイ・ノウ・ホワット・ユー・ディド・ラスト・サマー」をリリースした時も、熱愛のウワサが絶えなかったカミラとショーン。実際、ショーンはこの頃からすでにカミラに対して特別な感情を抱いていたが、2人が友達から「恋愛」にコマを進めることはなかった。それから数年が経ち、カミラは自分のなかでショーンが友達以上の存在になっていることに気づく。
ご存じの方も多いと思うが、ショーンと付き合う前、カミラには1年以上交際する恋人がいた。上の歌詞は、「あなたを愛しているのに、他の人を求めている時はどうしたらいい?/選ばずに自分だけの秘密にしたら何を失うことになる?」と続くのだが、恐らく、この曲は恋人とショーンのはざまで揺れ動く恋心を歌ったものと思われる。
すべてのはじまりは「アイ・ノウ・ホワット・ユー・ディド・ラスト・サマー」
カミラとショーンの関係を語るうえで欠かせないのが、2人にとって初のコラボ曲「アイ・ノウ・ホワット・ユー・ディド・ラスト・サマー」(2015年)。この曲がきっかけで意気投合したカミラとショーンは、お互いに特別な何かを感じていたが、当時は2人ともまだ若く、その気持ちをどうしていいかわからなかったという。
その時のことについてカミラは、「お互いに好意は抱いていたけど、(様々な理由から)一緒にいることができないっていう、気まずい状況だった。とにかく変な感じだった。2人のあいだには、お互いを引きつける強い力があったけど、『アイ・ノウ・ホワット・ユー・ディド・ラスト・サマー』がひと段落したのと同時に、一緒に過ごす時間は少なくなった。(『セニョリータ』で)また一緒に遊んだり、曲を書いたりするようになるまで、私たちの運命が恋愛的な意味で交わることはなかった」と、米Rolling Stoneのインタビューで振り返っている。
ショーン・メンデス:「ワンダー」
目を閉じる直前、僕の頭に浮かぶ唯一のこと/君も同じ気持ちだったらいいなと、ずっと夢見てた/君に愛されるってどんな感じだろう
シングルと同名のアルバム『ワンダー』には、カミラとの恋が成就してから書かれた曲が多数収録されているが、この曲はカミラにまだ片思いをしている時の心情を歌ったもの。カミラの名前こそ出さなかったが、ショーンはこの曲について、「大好きな人がいて、何があっても、どんな状況でも、毎晩、眠りにつく前に最後に頭に浮かぶのはその人のことで、“その人と一緒になるってどんな感じなんだろう?”って考えちゃう」と、自身初の単独でのオンラインライブ「ワンダー:ザ・エクスペリエンス」で語っている。
カミラ・カベロ:「ライアー」
あなたの視線を感じる/ここで足踏みしてる場合じゃないことはわかってる/あなたの手が私に触れるのを想像してみた/多分、私はそれを望んでる
恋に臆病になってしまい、ショーンに対する自分の気持ちに気づいてからも、しばらくはその気持ちにふたをして否定し続けていたというカミラ。「ライアー」は、周囲の人たちには「ただの友達」と言いつつ、実際、彼に会うと「やっぱり好き」と実感する複雑な乙女心を歌ったもので、同じく『ロマンス』に収録されている「シェイムレス」は、そんな自分に疲れて欲望をむき出しにする様を歌っている。
ちなみに、「ライアー」と「シェイムレス」が書かれたのは、カミラとショーンが交際をスタートさせるきっかけとなったコラボ曲「セニョリータ」のMVを撮影するちょうど1週間前。一気に2曲、それもたった2日で書き上げたそうなので、相当、自分の気持ちに迷っていたのかも!?
カミラ・カベロ&ショーン・メンデス:「セニョリータ」
私たちは友達だとあなたは言った/でも友達はあなたの“味”を知らない/この時をずっと待っていた/がっかいさせないで/あなたの唇は私を無防備にする/あなたの舌を感じる/あなたのキスは私を骨抜きにする/やめないで
長いあいだカミラに思いを寄せていたショーンと、ようやくショーンが友達以上の存在であることに気づいたカミラ。そんな2人の交際を後押ししたのが、彼らにとって2度目のコラボ曲「セニョリータ」。一時期、疎遠になっていたものの、この曲を作るにあたって再会を果たした2人は急速に仲を深め、「セニョリータ」がリリースされた翌月の独立記念日(7月4日)から正式に交際をスタートさせた。
今はかなりオープンに交際しているが、付き合って間もない頃はそこまであけっぴろげにしていなかったこともあり、音楽アワードでこの曲のパフォーマンスを披露するたびに、“キスするまであともう一歩”のところで寸止めをしてファンをやきもきさせた。
カミラからの「OK」で運命が大きく動き出す
ずっと友達として親しくしてきた2人は、一体、どのタイミングで「恋愛」へとコマを進めたのか? 米ラジオ局SiriusXMの番組『Hits 1(原題)』で運命が動き出した瞬間について聞かれたショーンは、「今でもその時のことをよく覚えてる。僕が彼女のことをどう思っているのか伝えたことによって、彼女は長いこと悩んでいた。そんな時、友人と食事をしていたら彼女からメールが来て、『OK、いいわ。私もあなたが好き。わかった。そういうこと』って書いてあった。そのメールはちゃんと残してあるよ。スクリーンショットを撮ったんだ。『ついに彼女が観念した。やった!』と思ったよ」と返答。
また、カミラのことを“好き”だと自覚したのはいつ頃だったのかという質問には、「前のアルバム(※2018年発売の『ショーン・メンデス』)を作ってる時、彼女のことばかり考えてしまって、『もういい加減、彼女について曲を書くのをやめなきゃ』って悶々としてた。(一緒に曲作りをしていた)スコット・ハリスにも『まだ彼女の曲を書きたいの?』って言われたけど、『自分で書きたくないけど、書いちゃうんだ』って(笑)」と、少々、自虐気味に答えている。
カミラ・カベロ:「ドリーム・オブ・ユー」
彼はダンスが下手/彼こそ私にふさわしい相手/彼はいつもはシャイなシンガー/2人きりの時以外はね/彼は考えすぎちゃうタイプ/彼はじっくりキスをする/罪深いと自覚している/2人きりの時はいつもそう
「ダンスが苦手」、「用心深い」、「つい考えすぎてしまう」など、どれもショーンの人物像と一致している。YouTubeで公開されている「セニョリータ」のミュージックビデオの舞台裏映像には、「これは僕の最悪の悪夢だ…。踊らなきゃいけないなんて」と、ダンスを踊るシーンに頭を抱えるショーンの姿が映っている。
ちなみに、この曲を意識してかどうかはわからないが、ショーンのアルバム『ワンダー』に収録されている「トゥエンティフォー・アワーズ」には、「ドリーム・オブ・ユー」に出てくる「彼は考えすぎちゃうタイプ」という一節を否定するような、「僕は考えすぎるタイプじゃない/それが正しいと感じた時は/そして、僕の言葉はすべて本気だと約束する」という歌詞がある。
ショーン・メンデス:「ドリーム」
君はロンドンで眠りについている/君が戻ってきてくれたらいいのに/僕のところに帰ってきて、ダーリン/君は遠すぎる/100から逆に数えてる/君を抱きしめることだけを考えてる
フロントロウで何度かお伝えしたのでご存じの方もいると思うが、カミラは主演映画『シンデレラ』の撮影のために、一時期、イギリスのロンドンに滞在していた。その間、ショーンはもちろん“お留守番”で、米ラジオ局SiriusXMの番組『Hits 1(原題)』に出演した際に、「彼女とは1ヵ月と2週間くらい会ってないんだ。別に数えてるわけじゃないよ」と言っていた。寂しい素振りは見せていなかったが、内心、会いたくてしょうがなかったのかも!?
ちなみに、期間限定で遠距離恋愛をしていた時、ショーンはバレンタインデーを一緒に過ごすためだけに、ロンドンにいるカミラに会いに行っており、その翌月にもカミラの誕生日を祝うためだけにロンドンまで駆けつけている。
カミラ・カベロ:「ユーズド・トゥ・ディス」
サンフランシスコを好きだと思ったことは一度もない/特別な場所だと思ったこともない/あなたがそこでキスしてくれるまでは/風の強い街を好きだと思ったことは一度もない/でも、あなたと一緒なら、どんなところでも好きになれるかもしれない
お察しのとおり、カミラとショーンが初めてデートをした場所は、この曲の歌詞に出てくるサンフランシコ。そこで甘いひと時を過ごしたカミラは、サンフランシスコ旅行から戻ってきてすぐにこの曲を完成させたそうで、自分の気持ちに素直になれずにいた頃に書いた「ライアー」や「シェイムレス」とは違って、「ユーズド・トゥ・ディス」は「恋に落ちていることを受け入れる曲」であるとカミラは米Apple Musicのイベントで語っている。
また、『ロマンス』のCDに付いているブックレットの「ユーズド・トゥ・ディス」のページには、「ショーンの手」の写真がのっている。顔は写っていないが、右手の甲のツバメのタトゥーと、左手の中指の内側のゾウのタトゥーが一致しているので、ショーンであることは間違いない。
歌詞に出てくる「キス」の現場を収めた貴重な動画がコチラ
じつは、カミラとショーンがサンフランシスコでキスをしているところを撮影した貴重な動画が、米Pop Craveの公式ツイッターにアップされている。顔はほとんど映っていないが、うしろ姿だけでカミラとショーンであることがわかる。
カミラの顔を見つめなら、彼女の肩に腕を回すショーン。そこから十数秒間にわたって熱いキスを交わす2人。付き合いたてのとくにラブラブな時期ということもあって、完全に2人だけの世界といった様子。
.@ShawnMendes & @Camila_Cabello have been spotted kissing. ❤️ pic.twitter.com/EABHbq8xtt
— Pop Crave (@PopCrave) July 13, 2019
番外編:『ザ・クリスマス・ソング』
こちらはお互いについて書いた曲ではないが、2人が一緒にミュージックビデオに出演するのは「セニョリータ」以来。いわゆる“ホームビデオ風”の仕上がりになっており、ショーンとカミラがイチャつく姿はもちろんのこと、自宅で愛犬と一緒に戯れたり、カミラの母と一緒にクリスマスツリーの飾り付けをしたりする様子を収めた貴重な映像が盛り沢山となっている。
今回はここまで。つい最近もユニバーサル・スタジオでデートしているところを目撃されるなど、相変わらずラブラブなカミラとショーンだけに、今後もお互いについて書いた曲が増え続けることは間違いない。次の名曲が誕生するまでは、カミラの『ロマンス』とショーンの『ワンダー』を聞いて胸キュンして!
(フロントロウ編集部)