親子がマクドナルドに入れてもらえず
今回、朝マックを食べに出かけたにもかかわらずマクドナルドの店内にも入れてもらえなかったのは、イギリスはグロスター州のマクドナルドを訪れた、娘のヴィッキー・ワケラム(43)と父コリン(65)の親子。
英Metroなどの報道によれば、娘のヴィッキーは現地時間6月7日、辛い時期を過ごしていたという父コリンを元気づけようと、朝マックを食べるためにグロスター州チェルトナムにあるマクドナルドを訪れたという。しかしながら、朝マックを食べながら父を元気づけようとしていた娘の計画は、店内に入る前に崩れてしまうことに。
その理由とは、父親が持っていた携帯電話が古かったから。
イギリスのマクドナルドでは現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、イギリス政府が運営する国民保健サービス(NHS)による追跡システムを導入しており、入り口のQRコードを自分のスマートフォンで読み取ってから入店するというシステムが取られている。しかしながら、父コリンは最新のスマートフォンを持っておらず、古い携帯電話の機種だったためにQRコードを読み取る機能がついておらず、入店を拒否されてしまったという。
娘のヴィッキーは英Gloucestershire Liveに対し、マクドナルドの店長にどうか入店させてくれるようお願いしたものの、「これが規則なので」と言われ取り合ってもらえなかったと振り返った上で、「すべての人がスマートフォンを購入する余裕があるわけではありませんし、使うことができない人もいます」として、必ずしも全員がスマートフォンを購入/使用できるわけではないと、システムの改善を訴えた。
2人はその後、ヴィッキーは入店できたために彼女がテイクアウトで朝マックを購入し、父親と一緒に近くにあったベンチで座って食べたという。しかしながら、入店を拒否されたことで雰囲気は悪くなってしまったといい、「父はご飯を喜んでくれましたが、あの朝はどんよりしてしまいました」とヴィッキーは明かした。
英マクドナルドのスポークスパーソンはその後、今回の事態について2人に謝罪。スポークスパーソンによれば、スマートフォンを持っていなくても店内のタブレットで同様の操作を行なえるシステムになっていたものの、そのオペレーションが従業員間で共有できていなかったことが今回の原因だという。「今後、同様のことが起きないよう取り組んで参ります」とスポークスパーソンはコメントを発表した。(フロントロウ編集部)