今注目のファスティング方法3選
一定期間、必要最低限の栄養素やカロリーに制限するファスティングは、消化機能を休ませることでデトックス効果や肌荒れの改善、脂肪の燃焼、代謝のアップが期待できると日本でも人気が高まっている。
ファスティングは海外ではとくにたくさんの方法があり、最近では多少の固形物の摂取をOKとして無理のない範囲で長く続けるプチ断食法「インターミッテント・ファスティング(断続的断食)」がブームに。自分のライフスタイルや目標に合わせて取り入れられることから、多くの人がチャレンジしている。
そんなインターミッテント・ファスティングをはじめ、海外で人気の3つのファスティング方法をご紹介。
16:8ダイエット:毎日の食事時間を8時間以内に制限
日本では8時間ダイエットという名称で知られている「16:8ダイエット」は、海外で人気のインターミッテント・ファスティングのひとつで、毎日の食事時間を8時間以内に済ませるというルールのファスティング。ロージー・ハンティントン・ホワイトリーやハル・ベリーなど多くのセレブも実践している。
残りの16時間は、固形物の摂取はNGであるものの、水やお茶などの飲み物は摂取することができる。NYを拠点に活動する栄養士のローレン・ハリス・ピンカス氏は、「食事時間を8時間に制限すると、カロリーの摂りすぎが自然と防げるから、ダイエット効果が期待できる」と語っている。ただし、8時間以内に収めたとしても、極端な暴飲暴食をすると効果を得られないこともあるため、我慢しすぎない範囲で栄養バランスの整った食事をするよう心がけて。
ちなみに最初から8時間に制限することがキツい場合は、食事を摂れる時間を10時間ほどからスタートするのもオススメだそう。俳優のスカーレット・ヨハンソンは、まず12時間断食からはじめて、徐々にその時間を絞って最終的に9時間まで減らしたそう。無理に8時間にこだわらず、自分に合う方法を見つけるのもアリ。
5:2ダイエット:週に2日摂取カロリーを500kcal以内に制限
モデルのミランダ・カーやジゼル・ブンチェンが取り入れているのが、週のうち2日間のみ1日のカロリー数を500kcal以内に収めるインターミッテント・ファスティング「5:2ダイエット」。2日間は、500kcal以内であれば固形物の摂取をOKとして、残りの5日間は基本的にカロリーなどの制限はない。
このファスティング方法は、身体がエネルギーを蓄えようとする「飢餓モード」になるのを防いで、脂肪を効率よく燃やす「修復モード」に切り替える働きがあるといわれている。そのため栄養士のバービー・セルヴォーニ氏は、「健康的にダイエット効果を得られる可能性が高い」と米Very well fitで説明。
とはいっても、カロリー制限のない5日間に必要以上に多くのカロリーを摂取することは禁物だそう。また、セルヴォーニ氏いわく500kcalに制限する日の栄養バランスも大切だそうで、タンパク質と健康的な脂質が不足しないようアドバイスした。
イート・ストップ・イート:週に1~2回24時間の断食
イート・ストップ・イートという方法は、フィットネスの専門家であるブラッド・パイロン氏が提唱して、ここ数年欧米で人気が高まっているファスティングのひとつ。そのルールは週に1~2日、24時間固形物の摂取を制限するというもの。もちろん、24時間の間に水やコーヒー、ゼロカロリーの飲料は飲んでもOK。
栄養士のアンスリー・ヒルによるとこのファスティング方法は、24時間の絶食中に体内に蓄えたブドウ糖を燃やした後、代わりに脂肪をエネルギー源として使用するため、一定のダイエット効果が期待できるという。
ただしこの方法は、極端な制限によって栄養不足に陥りやすいという懸念も。取り入れる前後の日には十分な栄養を摂取することを心がけて、まずは24時間ではなく14~16時間から始めるよう多くの専門家がアドバイスしている。
海外で人気の3つのファスティング方法。実践するときは、自分の体調を管理しながら、無理のない範囲で取り入れるのを忘れずに。(フロントロウ編集部)