YouTubeではじまり、Spotifyでメガヒット、エド・シーランと契約
メイジー・ピーターズは、イギリス南部ウェスト・サセックス出身の21歳。15歳の頃からYouTubeにオリジナルソングを公開するようになったメイジーは、トキシック・リレーションシップ(有害な交際)について歌った2018年の曲「Worst of You」がSpotifyで1億再生に迫るほど大ヒット(※2021年現在)。
2020年には憧れのテイラー・スウィフトのカバーを公開したところ、テイラー本人から「天国のよう」「私の耳を祝福を受けた」と2度もリプライが。そして別日にはテイラーが自らのツイッターに、メイジーがシンガーのグリフと一緒にリミックスした曲について「私はこの2人の大ファンだけど、スタジオで2人が一緒に魔法をかけているのを見ると、これからの2人の活動がますます楽しみになる」と投稿。
さらに、ビッグスターからの絶賛はそこで終わらず、なんと2021年には、13歳の頃から音楽的な影響を受けていたエド・シーランのレーベルと契約! 8月27日発売のデビューアルバム『You Signed Up For This』の先行シングル「Psycho」ではエドが共作で参加。メイジーが「嘘をついて人を繋ぎとめようとする人、そして誰かを傷つけても何も感じない人について歌ったドラマティックなお話なの。これは世界中の人の誰にだってあてはまると思う、私も含めて」と語る同曲は、7月2日のリリース早々チャートを賑わせている。
エドはそんなメイジーについて、「彼女は、自分が描くストーリーをさらに新しい方向へ進め続けることが出来る特別なアーティスト。楽曲制作のセッションも一緒にやってみたんだけど、今後、何か彼女と出来たらなと思っている。皆が、彼女のデビューアルバムを聴くのが待ちきれないよ」と、期待たっぷりのコメントをしている。
魅力① キュンキュンする曲を歌うエモ・ガール・ポップ
“エモ・ガール・ポップ(Emo Girl Pop)”を自称するメイジーの楽曲は、キュートな声で歌うリリックがとにかくエモい! 自分の体験だけでなく、友達や本やテレビ番組などをインスピレーションに、人間の多様な心情をエモい歌詞で曲に落とし込む才能を持つメイジー。
最悪な相手なのに溺れてしまう「Worst of You」や、恋愛映画のようには上手くいかないと歌う「John Hughes Movie」、大好きな元恋人に宛てた「Favourite Ex」など、こじれ系ソングでエモい気持ちになりたいならメイジーを聴いて。
ただ、エモいからといって弱いとは思ってほしくない。自分の意見をしっかり持つUKガールであるメイジーは、そんな人なんて忘れなよと応援する「Sad Girl Summer」や、映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』のサントラにも収録された「Smile」など、エンパワソングも多く歌う。
魅力② レトロかわいいファッション
キュートなワンピース、レトロなニット、フレアジーンズ、タイトフィットなヴィンテージTシャツと、60~70年代の世界観が可愛いメイジー。ミュージックビデオやインスタグラムでは、レトロガーリーで可愛いビジュアルをいつも見せてくれる。
夏でも肌寒い日が多いイギリスで暮らすメイジーは、2021年初めには「今年の私のキャッチフレーズは、『ポップスターとニットウェア』に決めたの。だから、15種類のニットを手に入れて、それを着まわしている」と英Why Nowに語っていたので、今年はかわいいニットルックがたくさん見られそう。
魅力③ コミュニティを思いやるアイコン
YouTube時代から自分を応援してくれているファンについて、「私たちは一緒に成長してきたようなもの。友達だと思っている」と英Independentに明かしたメイジーにとって、ファンは大事なコミュニティ。ファンのZoomオフ会に飛び入り参加することもあるほか、2020年には読書クラブMaisie Peters Book Clubを立ち上げ。
こういった場は、ファンが自分の思いを安心してシェアできる空間となっていて、コミュニティを守り自分も参加して一緒に成長しようとするメイジーの姿勢に、彼女を応援したいと思う輪は広がっている。
メイジー・ピーターズの代表曲
サイコ/Psycho
あなたは私をお気に入りの秘密にしていた
私はただゆっくり進めたいのかと思っていた
あなたの彼女はビーチ出身だと言われた
不思議だよね 私以外のみんなが知っているんだから
ワースト・オブ・ユー/Worst of You
あなたの最悪の言い訳を教えて
あなたの唇をちょうだい 彼女の味がする もう一度キスするよ
私はあなたから散々な扱いを受けて 去っていかれるの
あなたの最悪な部分をちょうだい
フェイバリット・エックス/Favourite Ex
他の人はみんな
互いに打ち消しあっていた
残ったのはいつもあなた
あなたは私の不眠症だった
何週間も泣き続けた
お気に入りの元恋人
ザ・リスト/The List
言い訳をやめて本音で話し合う必要がある
鏡を見ながら変えるべきことを見つけるのをやめる必要がある
このような状況を避けるために酔っぱらうのをやめる必要がある
自分を失望させるのはやめなきゃ
今までやったことのないことをやってみよう
自分を今、もう少し好きになろう
サッド・ガール・サマー/Sad Girl Summer
隣り合わせで旅をして 誰も一人で踊る必要はない
オー だから
私の手を取って 彼の番号を消して
サッド・ガール・サマーはもういらない
グラスを掲げて 手放すの
ジョン・ヒューズ・ムービー/John Hughes Movie
だってこれはジョン・ヒューズの映画じゃない
女の子が男を手に入れるなんていう
あなたは私を見てくれない
あなたが通り過ぎるたびに
私はハートブレイクソングが流れるのを待つの
スマイル/Smile
これは私のパーティー、私の体、私の事情
これは私の町であり 私の殺しのリスト私の王冠がかかってる
これは私の世界であなたは存在させてもらっているだけ
私、話すの終わったって言った?
あの子たちは私のガールズ 決めるのは私たち
これは私たちのドア あなたを招待すると言った?
名前を書いておいて 気が向いたら連絡するから
※歌詞はフロントロウ編集部による和訳
デビューアルバム『You Signed Up For This』
そんなメイジー・ピーターズが、8月27日にアルバム『You Signed Up For This(ユー・サインド・アップ・フォー・ディス)』でデビュー。
“自分から関わったんじゃん”という意味にあたるタイトルを冠したアルバムは、エド・シーランと共作した「Psycho(サイコ)」を含め全14曲。21歳であるメイジーの成長の物語と少女時代へのラブレターのような作品だそうで、メイジーは、「アルバム『You Signed Up For This』は、私の人生(といってもまだ大して長くないけど)の足跡であって、とっても誇りに思っている作品。偏った考えかもしれないけど、これまでで多分一番お気に入りのアルバムだと思う。このアルバムがリリースされて、沢山の人たちのフェイバリットになってくれたら本当にいいなって思う」と語っている。
ちなみにメイジーは2019年にツイッターでファンに行ってみたい場所を聞かれて、「アジア! 死ぬほど東京に行きたい」と答えているので、アフターコロナにはデビューアルバムとともに来日してぜひ生歌を聞かせてもらいたい。
<作品情報>
Maisie Peters / メイジー・ピーターズ
アルバム『You Signed Up For This』
2021年8月27日(金)全世界同時リリース
¥2,200(税込)/WPCR-18444
CD購入/ダウンロード/ストリーミング:https://MaisiePetersJP.lnk.to/YSUFTMe
01. You Signed Up For This / ユー・サインド・アップ・フォー・ディス
02. I’m Trying (Not Friends) / アイム・トライング(ノット・フレンズ)
03. John Hughes Movie / ジョン・ヒューズ・ムービー
04. Outdoor Pool / アウトドア・プール
05. Love Him I Don’t / ラヴ・ヒム・アイ・ドント
06. Psycho / サイコ
07. Boy / ボーイ
08. Hollow / ホロウ
09. Villain / ヴィラン
10. Brooklyn / ブルックリン
11. Elvis Song / エルヴィス・ソング
12. Talking To Strangers / トーキング・トゥ・ストレンジャーズ
13. Volcano / ヴォルケーノ
14. Tough Act / タフ・アクト
日本盤CDはボーナス・トラック収録予定
(フロントロウ編集部)