ハンが復活した『ワイスピ9』
8月6日に待望の全国ロードショーとなる映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』は、ワイスピシリーズ9作目。さらに、シリーズは11作目で完結することが決まっており、10作目と11作目は2部作になることから、完結編の前の重要な作品として『ジェットブレイク』への注目度は高い。
そんな『ジェットブレイク』1番の注目ポイントといえるのが、サン・カン演じるハンの復活。
死んだと思われていたハンの復活が明かされたのは、その予告編でのこと。それまではその存在は制作陣によって厳密に隠されており、元々人気の高かったハンの復活にファンは大歓喜となった。
サン・カン、撮影現場でバレないために…
『ジェットブレイク』には、ハンだけでなく、『ワイルド・スピードX3TOKYODRIFT』よりショーン・ボズウェル、アール、トゥインキーも超久しぶりの再登場。撮影現場でキャストたちが集まったのは感動的なことだったそうで、ジャスティン・リン監督はこう振り返っている。
「みんなが集まった時…、僕たちはロンドンにいたんだけれど、すごくエモーショナルになったよ。座りながら、『オーマイゴッド。あれは2005年だったよな』って。そしてルーカス、ジェイソン、ボウが、『TOKYO DRIFT』を撮影していた頃に話していたことについて、サンに話しかけていた。続きのようだった。ああいった絆は素晴らしい」
一方で、“絶対に存在がバレてはいけないミッション”に臨むこととなったサンには、ちょっと切ない状況もあったよう。サンが英Digital Spyのインタビューで、こんな思い出を明かした。
「ジャスティンと(制作会社の)ユニバーサル、というか全員が僕をセットで隠すことに必死だった。撮影初期にはキャストの写真も大量に撮ったんだよね。そしてセットで撮られた『ワイルド・スピード9』の写真を見れば、誕生日パーティーとかがあったことが分かる。僕は絶対に招待されなかった(笑)。誕生日ケーキを遠くから見てたよ。でもそれも楽しかったことの1つだね。そういったことに参加できるのは本当に良い経験」
撮影現場でのパーティーといえば、その様子をキャストやスタッフがインスタグラムなどのSNSに公開することも多いイベント。写真を撮る時にだけカメラから離れるという手もあるが、写真の隅や後ろのほうにでもサンが写ってしまえば、目ざといファンは気づいてしまうだろう。
そのため、厳重に隔離されることになったサンの思い出は、少し悲しくもおもしろい記憶となっているよう。
(フロントロウ編集部)