母ダイアナ妃の銅像を前ににこやかに会話
英現地時間の7月1日、ロンドン市内にあるケンジントン宮殿の庭園「サンクン・ガーデン(Sunken Garden)」で故ダイアナ元妃の銅像の除幕式が開催された。
同セレモニーには、ダイアナ妃とチャールズ皇太子の第1子であるウィリアム王子と第2子であるヘンリー王子が参加。
ヘンリー王子が妻のメーガン妃と王室を離脱して以来、兄弟間の亀裂が深まっているとウワサされているウィリアム王子とヘンリー王子が久しぶりに顔を合わせ、共同でダイアナ妃を称えて設置された銅像の除幕を行なった。
生きていればこの日60歳の誕生日を迎えるはずだったダイアナ妃。サンクン・ガーデンは、そんなダイアナ妃がケンジントン宮殿に暮らしていた頃にこよなく愛し、季節ごとに移り変わる花々を愛でながら、ときには手入れをしたりしたりして何時間も過ごしていた場所。
除幕式を前により銅像に相応しいレイアウトに作り変えられ、ダイアナ妃お気に入りの勿忘草(ワスレナグサ)や5種類のバラ、チューリップ、ラベンダー、ダリア、スイートピーといった色とりどりの花が新たに植えられた庭園を歩いたウィリアム王子とヘンリー王子は、時折笑顔を見せながら、2人だけで何やら楽しそうに会話を楽しむ和やかな様子も見かけられた。
母を偲ぶ共同声明も
除幕式後には、ウィリアム王子とヘンリー王子が共同声明を発表。インスタグラムで除幕中の2人のショットを公開し、次のようにダイアナ妃への変わらぬ敬愛と人々への感謝の気持ちを述べた。
「私たちの母の60歳の誕生日となるはずだった今日、私たちは母の愛や強さ、人柄、世界中に善い変化をもたらし、数えきれないほどの人々の人生を良い方向へと導く原動力となった人間性について思い出しています」
「母がまだ私たちと共に居てくれたらと、毎日願っています。私たちの望みは、この銅像が母の人生と遺産のシンボルとして永遠に愛され続けることです。(彫刻を手がけたアーティストの)イアン・ランク・ブロードリーと(庭園デザイナーの)ピップ・モリソン、そして彼らのチームによる素晴らしい働き、彫刻の設置にあたり尽力してくれた友人や資金を提供してくれたドナーのみなさん、そして母の思い出を生かし続けてくれる世界中のみなさんに感謝しています。」
この日限定で「仲直り」?
ウィリアム王子とヘンリー王子が公の場で顔を合わせるのは、4月に亡くなったエリザベス女王の夫フィリップ王配の葬儀以来。
フィリップ王配の葬儀では、中継の「カメラの視界から外れた数分後には口論になった」と、王室関係者が暴露本内で暴露して、険悪な様子が浮き彫りに。この関係者は「両者の対立が終わりを迎える日はまだ当分先のことだろう」と分析していたが、笑顔で会話する様子が見かけられた今回のダイアナ妃の銅像の除幕式でも、カメラがとらえていない場面では不穏な空気が流れていたのだろうか…。
ある王室関係者は、ウィリアム王子とヘンリー王子は兄弟間の不和が母ダイアナ妃の晴れの日に暗い影を落とさないよう、除幕式の当日だけは円満な関係であるよう“演じる”のではないかと事前に米Vanity Fairに証言。「私たちは少なくともその日だけは、綿密に振りつけされた団結ショーを見ることになるでしょう」。
ちなみに、除幕式には、ヘンリー王子の妻で第2子リリベットを出産したばかりのメーガン妃はもとから出席の予定はなかった。ウィリアム王子の妻キャサリン妃は、当初3人の子供たちを連れて出席するのではないかという説があったが、関係者が米Harper’sBazaarに語ったところによると、もともと除幕式にはヘンリー王子とウィリアム王子のみが参加するという計画で、キャサリン妃はまた別の機会にプライベートで子供たちとともにダイアナ妃の銅像を見学に訪れるそう。
英The Sunの報道によると、ダイアナ妃の元夫であるチャールズ皇太子は「妨げになりたくない」という理由から不参加。代わりにスコットランドへ向かったという。(フロントロウ編集部)