人気アニメ『スポンジ・ボブ』のスポンジ・ボブがパイナップルの家に住んでいるのには、ある理由があった。(フロントロウ編集部)

破天荒なギャグアニメ『スポンジ・ボブ』

 『スポンジ・ボブ』は、海底都市「ビキニタウン」を舞台に、スポンジ・ボブとその仲間達の日常を描いたギャグアニメ。アメリカの子供向けチャンネル、ニコロデオンの人気番組でもある。

画像: 破天荒なギャグアニメ『スポンジ・ボブ』

 破天荒なストーリー展開とクセが強すぎるキャラクターが魅力的な本作は、世界中で大人気。オープニングテーマ曲の「スポンジ・ボブ、ズボンは四角♪」というフレーズを聞いたことがある人も多いのでは。

 スポンジ・ボブは、同じくそのオープニングテーマ曲で「パイナップルに住んでいる♪」と歌われている通り、ペットのゲイリーと共にパイナップルで作られた家に住んでいるが、実はそれには理由があった。

スポンジ・ボブがパイナップルハウスに住んでいる理由

 シリーズの原作者であるステファン・ヒーレンバーグは、映画版第1作目『スポンジ・ボブ/スクエアパンツ ザ・ムービー』が公開された際、米Movie Web.comで「少なくとも私にとっては、(『スポンジ・ボブ』の世界は)見た目ほど変ではない。彼の住んでいる世界は、海のギフトショップで売っているような、海にまつわるものがモチーフになっているんだ」と語っていたように、スポンジ・ボブがパイナップルの家に住んでいることには理由がある。

画像: ステファン・ヒーレンバーグ、スポンジ・ボブ

ステファン・ヒーレンバーグ、スポンジ・ボブ

 ステファンによると、パイナップルのイメージは、ポリネシア文化に着想を得たという。ポリネシアは、太平洋の最も北にあるハワイ、最も南にあるニュージーランド、最も東にあるイースター島を結ぶ三角形の広大な地域のことで、有名な出身者には、俳優のドウェイン・ジョンソンがいる。アニメ『スポンジ・ボブ』は、そんなポリネシアからインスピレーションを受けているそう。

 「(パイナップルは)ポリネシアの布地によく見られる柄だ」と語ったステファンは、「キャラクターが住む場所を描いていたとき、そこ(ポリネシア)によくあるものを自由に使っていた。試しにパイナップルを描いてみたんだ」と続けた。

 ちなみに当初はパイナップルの家がスポンジ・ボブの家になると考えて描いたわけではないようで、「『岩、パイナップル、イースター島の頭、古いゴム長靴を並べたら、彼(スポンジ・ボブ)は何を選ぶだろうか』と考えたところ、パイナップルだった。彼は楽天家だから。この匂いが好きなんだ」と語った。

 まさかスポンジ・ボブの家一つをとっても、そんな理由があったとは驚き。『スポンジ・ボブ』の面白さの理由は、このように細部まで考え込まれた設定が影響しているのかもしれない。(フロントロウ編集部)

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