育毛効果がある成分は“2種類だけ”
眉毛美容液は、眉毛にハリやコシを与えたり、毛を抜けにくくしたり、眉毛をボリュームアップさせたりする優秀なアイテム。ナチュラルに仕上がるクリアタイプから、眉メイクまで出来る色つきタイプまで様々な種類があり、ふだんのスキンケアにも手軽に取り入れられるのが大きな魅力。
しかし、せっかく眉毛美容液を使っているのに、数ヶ月待っても一向に生えてくる気配がなく、「これって本当に効果あるの?」と疑問に思った人もいるはず。
皮膚科専門医で髪の専門家でもあるキャロライン・ロビンソン医師によると、じつは眉毛美容液と一言に言っても、必ずにも“育毛効果”のある成分が含まれているとは限らないという。実際に、ドラッグストアなどで発売されている眉毛美容液のほとんどは、“いまの眉毛”を美しく見せることが目的であり、育毛効果があるものは少ないという。
では、“まゆ育”に適した眉毛美容液とは一体どういうものなのか。
ロビンソン医師いわく、育毛効果が認められている有効成分は、現在のところ“2種類”しかないそうで、「眉毛の再生を裏付ける証拠がある成分は、ミノキシジル(ロゲイン)と、ビマトプロスト(ラティス)の2つしかない」と米The Zoe Reportsで説明。そのため、これらの有効成分が含まれていないものは、育毛に関してはあまり効果が期待できないとロビンソン医師は言う。
有効成分を含まないものにもメリットはある
とはいえ、“有効成分を含まない”眉毛美容液に全く意味がないかというと、必ずしもそうではないという。
ロビンソン医師は「たしかに(これらの眉毛美容液には)眉毛を増やしたり、生えていない部分に眉毛を生やしたりすることはできない。しかし、眉毛の質感や毛の流れを整えたり、より充実した眉毛に仕上げたりはできる」とコメント。健康的な眉毛をキープしたり、抜け毛を予防するのには非常に効果的なため、どちらかが優れているというよりは、眉毛の悩みに応じて使い分けることが大切だと話している。
日本においては、眉毛にハリやコシ与える美容液を「眉毛美容液」、育毛効果がある美容液を「眉毛育毛剤(医薬部外品)」と表示されるため、自分の眉の悩みに合わせて適切なアイテムを選んでみて。(フロントロウ編集部)