アカデミー映画博物館の企画展は「宮崎駿」
アカデミー賞の主催団体である映画芸術科学アカデミーが、2021年9月30日にアカデミー映画博物館をオープンさせる。
世界的な映画の中心地であるアメリカのカリフォルニア州ロサンゼルスに、プリツカー賞を受賞した建築家のレンゾ・ピアノによる建物が立ち、そのなかで映画の歴史にまつわる数々の展示が常設される。
そんなアカデミー映画博物館では、常設展のほかに企画展も行なわれる。そして、その記念すべき最初の企画展のテーマは、「宮崎駿」!
スタジオジブリ・宮崎駿を選んだ理由とは?
2015年にアカデミー賞名誉賞を受賞しているスタジオジブリの宮崎駿監督。手掛けた作品も長編アニメーション賞に複数回ノミネートされており、『千と千尋の神隠し』は受賞に至っている。
そしてそんな監督が、アカデミー映画博物館初の企画展テーマに選ばれたというのは嬉しいもの。その理由はなんだったのだろうか。米Anime Expo Lifeで、キュレーターのジェシカ・ニーベルが明かした。
「理由はありすぎて数えることができません。まず最初に、彼は素晴らしい映画制作者。そして彼は世界的な映画制作者です。私たちは世界的な映画ミュージアムですから、国際的な映画制作に目を向けました。彼は私たちにとって良い選択でした」
宮崎監督の才能、そしてその国際的な知名度を称賛したジェシカ。そして彼女は、すべての年齢層から支持を受ける監督およびジブリ作品への期待を口にした。
「宮崎駿は条件をすべて満たしているんです。そして彼の映画は世界中のファンに魅力的なものであるため楽しみです。また、すべての年齢層にも。このエキシビションによってこれまでで最も幅広い来場者に訴求できるのではないかと思っています」
そして彼女は、スタジオジブリへの感謝の言葉を示した。
「このエキシビションは北米でこれまでにやったことがない。スタジオジブリが私たちとそれを行ない、計画すると同意してくれたことをとても誇りに思い、とても幸せに感じ、幸運に思っています。なので私たちはスタジオと非常に近しい関係を築き、もちろん、多くのことを学びました」
アカデミー映画博物館は9月30日にオープンする。
(フロントロウ編集部)