第1子を妊娠中の歌手のホールジーは、マタニティライフは妊娠前に思い描いていたようなキラキラしたものではないと実感したそう。妊娠中に「これだけは守って」と言われているルールを破ってしまったことも明かした。(フロントロウ編集部)

まもなく出産予定のホールジー

 子宮内膜症を患い、その影響で過去に3度の流産や治療のための手術を経験したことを明かしているシンガーのホールジーは、2021年1月、恋人で脚本家のアレヴ・エイディンとの第1子の妊娠を発表。念願だった“ママになる”という夢に大きく近づいた。

 子供を授かりたいという思いが人一倍強かったホールジーは、“妊娠中はこう過ごしたい”とマタニティライフに対して大きな理想と期待を抱いていたよう。

 しかし、いざ実際に妊娠してみると、つわりやホルモンバランスの変化により、まったくそれどころではなかったという。

 ホールジーは、「妊娠したばかりの頃は『ヨガをやってフラックスシードを食べて、エッセンシャルオイルを使って、ヒプノバーシング(催眠出産)で産んで、瞑想をして、毎日欠かさず日記をつけて…』なんて考えてた。でも、実際は、そのうちの1つも実行してない。ゼロ。皆無。最初の5カ月は、毎日クッキーとベーグルを食べて過ごした」と、米Allureに語り、意識高い系のプレママたちがSNSで公開しているようなヘルシーでキラキラした“ハッピー妊婦ライフ”を送ることなんて不可能だったと明かした。


妊娠中の“ルール違反”をおかしてしまう

 それだけでなく、ホールジーは、妊娠中、絶対に摂るべきだと言われている妊婦用ビタミン剤の摂取を2カ月ほどでストップしてしまったことも明かした。

 「こんなことを言ったら、ネット上でズタボロに非難されるのは分かってるけど、告白するね。私、妊婦用のビタミンサプリを摂っていなかったの。最初の2カ月間はちゃんと摂ってたんだけど、その後、嘔吐がひどくなって、サプリを摂るか、吐くか、それとも何とか食べられる栄養を口にするかという選択を迫られるようになった。(つわり対策のために)いろんな薬を飲んでいたし…吐き気止めとか嘔吐を止める薬とかね」

 つわりがひどくて、食べられるものを口にするのがやっとだったというホールジー。おまけに、妊婦用サプリが体に合わなかったのか、どうしても摂取を続けることができなかったそう。

画像: 妊娠中の“ルール違反”をおかしてしまう

 妊婦用サプリが飲めなくなってしまったことに罪悪感を抱いたホールジーは、「私、もう6週間もサプリを摂っていないんです。私の赤ちゃんは大丈夫でしょうか?」と担当医に泣きながら相談。「私の体はこんなに頑張ってるのに、唯一やらなくちゃいけない事もできないなんて! 」と、つい自分を責めてしまったことも明かした。

 欧米では確かに、妊娠期間中は、胎児の発育に欠かせない葉酸などのビタミン類が配合された「プレナタルサプリ」と呼ばれる妊婦用のサプリを毎日摂取するように産婦人科医から指導される。不本意ながら、それを思うように実行できなくなってしまったことは、ホールジーにとって大きなストレスにもなっていたよう。

 現在は体調も安定し、出産に向けて準備をしているホールジー。8月27日には、妊娠中に制作したキャリア4作目のアルバム『If I Can't Have Love, I Want Power(イフ・アイ・キャント・ハヴ・ラヴ、アイ・ウォント・パワー)』のリリースも控えている。

 パンクロックの要素を取り入れた同作には「妊娠と出産にまつわる喜びと恐怖」や、女性というものが「セクシャルな存在でありながら、我が子を育み恩恵を与える器(うつわ)にもなれる」というメッセージが込められており、ゴシック調の芸術作品にインスピレーションを得た、黄金の玉座に座って赤ちゃんを膝に抱き、乳房を露出したカバーアートも話題に。

 このビジュアルには、「妊娠中や産後のボディは美しく、称賛に値するとして祝福すべきものです。産後の体型や授乳に関する社会の偏見を根絶するには、まだまだ長い道のりが待っています。これが正しい方向へと進むための一歩となることを願っています」というホールジーの想いが託されている。(フロントロウ編集部)

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