Photos: ゲッティイメージズ、ニュースコム、スプラッシュ/アフロ
フロントロウ編集部の記事でもたびたび登場する、レプリゼンテーションという言葉。近年、欧米でもっとも重要なキーワードのひとつとされているレプリゼンテーションって一体どういう意味で、なぜそこまで重要なの?フロントロウが解説。

レプリゼンテーション(Representation)とは? 意味を解説

 “representation”という英語には直訳すると「表現」や「代表」という意味があるが、近年使われているレプリゼンテーションの意味は、映画やドラマ、広告、メディア、政治、スポーツなどさまざまなシーンにおいて、社会に存在している多様性が適切に表現されているかということ。

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 適切なレプリゼンテーションをイメージするには、色で考えるとわかりやすい。例えば社会に50の異なる色(アイデンティティ)が存在するならば、その多様な色がメディアや広告などで表現されるべき。しかし現実には、主演を務める俳優も、描かれる物語も、広告に登場するモデルも、ルールを作る政治家も、数色を中心に描かれているという偏った社会になってしまっている

 さらに、ピンクと言っても色味の少しずつ違うピンクがたくさんあるように、同じ色(アイデンティティ)を持つ人の中にもさらに多くの色が存在するため、多様性の中でも一部の色に偏らずに表現されるべき。これが偏ると、例えばアジア人を起用するが配役はオタクばかりという偏りが出て、ステレオタイプの助長につながってしまう。

レプリゼンテーションが社会に与える4つのプラス

1つめ、みんなの可能性を広げる

 英語には、「you can't be what you can't see(見えないものにはなれない)」という表現がある。これは、普段から見慣れていないものに“自分もなれる”とは想像しにくいということ。例えば、目にする宇宙飛行士が男性ばかりだったら、女児が“自分だって宇宙飛行士になれるかも”と想像する機会を狭めてしまうということ。レプリゼンテーションを高めることは、みんなの可能性を広げることにつながる。

画像: リアーナのブランドSavage Fentyでは手に違いを持つモデルをはじめ多様なモデルを起用しており、ファッション業界におけるレプリゼンテーションに大きく貢献しているとして称賛されている。 www.savagex.com

リアーナのブランドSavage Fentyでは手に違いを持つモデルをはじめ多様なモデルを起用しており、ファッション業界におけるレプリゼンテーションに大きく貢献しているとして称賛されている。

www.savagex.com

2つめ、自己否定を減らせる

 スポットライトの当たる場所に自分と同じような人間のレプリゼンテーションがないことは、自分のような人間は“普通”ではない、成功できない、恋愛できない、幸せになれない、というような自己嫌悪につながる可能性を秘めている。これは、多様なアイデンティティを持つ人もそうだが、さらには、メイクをしない女性や専業主夫になる男性など、社会における少数派でも言えること。

画像: 女性の体のリアルなレプリゼンテーションが足りていないハリウッドを変えようと、ケイト・ウィンスレットは主演ドラマ『Mare of Easttown』のセックスシーンで自身のぜい肉を加工で消すことを監督に禁じたという。

女性の体のリアルなレプリゼンテーションが足りていないハリウッドを変えようと、ケイト・ウィンスレットは主演ドラマ『Mare of Easttown』のセックスシーンで自身のぜい肉を加工で消すことを監督に禁じたという。


3つめ、偏見や差別を減らせる

 レプリゼンテーションが少ないことや偏っていることは、「これが普通で、これは普通じゃない」や「これは男性の仕事で、これは女性の仕事」、「この国の人はこう」というような偏見や差別を生み出してしまう。当事者に出会う前から多様な人の存在を知ることは、広い視野で物事を見る機会を広げ、偏見や差別を減らせる。どんな人でも生きやすい社会づくりを後押しするレプリゼンテーションは、全員にとって大事なこと。

画像: 自閉症のジュリア(右)や、両親が離婚していて継父がいるアビー(左)など、多様なアイデンティティを持つキャラクターが登場する『セサミストリート』は、子供たちに素晴らしいレプリゼンテーションを見せている番組。

自閉症のジュリア(右)や、両親が離婚していて継父がいるアビー(左)など、多様なアイデンティティを持つキャラクターが登場する『セサミストリート』は、子供たちに素晴らしいレプリゼンテーションを見せている番組。


4つめ、多様な人の意見やニーズが反映できる

 例えば、政治家/映画監督/会社重役などに女性のレプリゼンテーションがあると、女性のニーズや意見が反映された制度/作品/サービスが作られる可能性が高まる。当事者の気持ちをもっとも理解できるのは当事者自身。さらに当事者のあいだでも多様な考えやニーズがあるため、多様な当事者が決定権を持つ立場に存在すること、つまりレプリゼンテーションがあることが大事。

画像: マーベル社は監督など舞台裏での多様性が急速に向上した2017年頃(フェーズ3)から作品での多様性が一気にアップし、2012年(フェーズ1)にはセクシーに描かれたブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)も、2021年(フェーズ4)の単独映画では女性監督やプロデューサーたちによってより女性視点で描かれた。

マーベル社は監督など舞台裏での多様性が急速に向上した2017年頃(フェーズ3)から作品での多様性が一気にアップし、2012年(フェーズ1)にはセクシーに描かれたブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)も、2021年(フェーズ4)の単独映画では女性監督やプロデューサーたちによってより女性視点で描かれた。

レプリゼンテーションについて著名人が語る

ジュリアン・ムーア、女性のレプリゼンテーションについて

画像: ジュリアン・ムーア、女性のレプリゼンテーションについて

「脚本を読むとたまに、女性が1人しか出てこないことがあるんです。でも私の世界は、実際にはそうではない。(中略)ヨガ教室に行ったり、女性の友人とランチをしたり、女性のマネージャーと電話で話したりしています。それなのに、なぜこのようなことが現実となっているのか?」―ジュリアン・ムーア、New YorkTimesで語って

アメリカ社会のジェンダーと人種の分布は女性と男性がおよそ50%ずつ。一方で2019年の映画トップ200における女性の割合は、俳優40.2%、監督15.1%、脚本家17.4%、映画スタジオのトップ18%だった。


シム・リウ、アジア系のレプリゼンテーションについて

画像: シム・リウ、アジア系のレプリゼンテーションについて

「子供の頃はコミックやスーパーヒーローが大好きでしたが、その中で自分のような者のレプリゼンテーションはなかった。(中略)この映画では、私と同じような(コミック好きな)子供たちが、そのような体験をできるようにしたいと思っています。スクリーン上で自分を見て、自分がこの世界の一部であると感じること、それがレプリゼンテーションの力です」ーシム・リウ、マーベル映画初のアジア系の主人公シャン・チーを演じることの意味をTimeに語って

2007〜2019年の上位1,300映画におけるセリフのあるアジア太平洋系の役の割合は5.9%。主演級の役は3.4%。その3分の1をドウェイン・ジョンソンが演じていたため、アジア系俳優のチャンスが非常に限られていることがこの調査でわかった。


ジーナ・ロドリゲス、ラテン系のレプリゼンテーションについて

画像: ジーナ・ロドリゲス、ラテン系のレプリゼンテーションについて

「ラテン系の女性としてアメリカで育った私は、テレビで自分たちがポジティブに描かれているのを見たことがありませんでした。頻繁に特定のイメージを目にすると、スクリーン上のレプリゼンテーションが自分自身に対してある種の感情を抱かせます。(中略)もし、このようなステレオタイプの役柄がここまで長くにわたって描かれていなかったら、私たちの社会はどれほど寛容になっていたでしょうか。もし、ラテン系の人々がいつも悪役として描かれていなかったら、私たちはそのコミュニティに対して特定の感情を抱くでしょうか?もし、イスラム教徒がテロリストとして描かれていなかったら、私たちはそのコミュニティに対してある種の感情を抱くでしょうか?」ージーナ・ロドリゲス、Porter Editの対談で語って

アメリカの人口の約18%を占めるラテン系が、2018〜2019年のアメリカのテレビ番組の役で占めた割合は5.3%。男性はなまけ者、女性は口うるさく露出が激しいというステレオタイプで描かれやすく、コミカルな役、犯罪者の役、警察官の役、性的な役が多い。


ヴィオラ・デイヴィス、黒人のレプリゼンテーションについて

画像: ヴィオラ・デイヴィス、黒人のレプリゼンテーションについて

「私はハリウッドにいる、55歳の肌の色が暗い女性。今でも、メイド役や、道の真ん中で死んだ息子の体にもたれかかって泣いている都市部の母親役というカテゴリーに入れられる」ーヴィオラ・デイヴィス、Varietyの対談企画で語って

アメリカの人口比率は白人が約60%、有色人種が約40%。2011〜2021年の10年間で見ると、アカデミー賞における演技賞のノミネートのおよそ9割(89%)が白人で占められていた。


ケラーニ、LGBTQ+のレプリゼンテーションについて

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「私はこれまでずっと女性についての音楽を作ってきましたが、必ずしも『she(彼女)』と書かなければならないとは思っていませんでした。とくに考えにありませんでした。でも、(女性への愛を歌ったシングル)『Honey』に対するみんなの反応や、正しいジェンダー代名詞を使ってミュージックビデオに女性を登場させたときの反応を見ました。みんながそのレプリゼンテーションをどれだけ必要としていたか、どれだけみんなをインスパイアしたかを目の当たりにして、私は音楽制作の新たな段階に踏み出すことができました。これは自分の真実だけではなく、自分のためだけではなく、若者に力を与えることができるものだということをより意識しています」ーケラーニ、The Faderのインタビューで語って

アメリカでは公職でのLGBTQ+のレプリゼンテーションが加速しており、2019年6月から2020年6月にかけて、選挙で選ばれたLGBTQ+の役職者の数が21%上昇。この動きはLGBTQ+であることをオープンにして生きる人が増えている一方、アメリカ国内での差別や偏見が多いためそれと闘おうとする人が増えていることも要因と言われている。


RJ・ミッテ、障がい者のレプリゼンテーションについて

画像: RJ・ミッテ、障がい者のレプリゼンテーションについて

「(映画やテレビで障がい者をリアルに表現することは)障がいに対する考え方、障がいのある人への接し方を変える」―RJ・ミッテ、米The News Houseで語って

アメリカでは人口の約20%が障がいと共に生きているが、2020年にアメリカで発表されたデータでは、人気映画1,300本中、セリフのある障がい者の役は全体の2.3%。


ブリー・ラーソン、映画批評家のレプリゼンテーションについて

画像: ブリー・ラーソン、映画批評家のレプリゼンテーションについて

「(試写会やプレスツアーに呼ばれるのは白人男性が中心のため)有色人種の女性へのラブレター的な映画を作った場合、有色人種の女性(批評家)が映画を見てレビューをしてくれる確率は信じられないほど低いんです。それに加え、白人男性以外だって『スター・ウォーズ』のような作品が好きなのだからセットビジットをやらせてください。私は白人男性が嫌いなわけではありません。ただ、自分たちの偏見を認めて、全員が部屋に存在できるようにしましょうと言っているんです。(中略)映画『リンクル・イン・タイム』のどこが気に入らなかったかという40歳の白人男性の感想には興味がないんです。彼に向けて作られた映画ではないのだから。私が知りたいのは、有色人種の女性がどう思ったか、バイレイシャル(※二人種)の女性がどう思ったか、有色人種やバイレイシャルのティーンがどう思ったかなのです」ーWomen In Film Crystal Award 2018のスピーチで語って

ハリウッドでは、試写会の席やアワードのプレスパスが「男性」や「白人」にわたりやすいことが近年問題視されている。映画のレビューは興行収入やアワードに影響するため、レビューを書く側のレプリゼンテーションが偏っていると、社会で評価される作品も偏ってくる可能性が出てくる。


エリオット・ペイジ、LGBTQ+のレプリゼンテーションについて

画像: エリオット・ペイジ、LGBTQ+のレプリゼンテーションについて

「子供の頃、そして10代の頃に偶然見つけることができた様々なレプリゼンテーションがなければ…それは少なかったですが、それがなければ私は今ここにいるか分かりません。孤立感や孤独感、羞恥心や自己嫌悪など、目も当てられないほど極端で強力な自己嫌悪を乗り越えられたかどうかはわかりません。15歳のとき、チャンネルを回していた時に『Go!Go!チアーズ』を見つけ、その映画の中の台詞やシーンが人生を変えたのです。私たちは、レプリゼンテーションの重要性や、レプリゼンテーションがどれだけ多くの命を救い、どれだけ多くの未来を可能にするかについて、十分に語っていないと思います」ーOutfestで語って

GLAADが発表しているハリウッド映画のレポートの2021年版では、大手配給会社による大作映画におけるトランスジェンダーのキャラクターのレプゼンテーションは4年連続でゼロだった。


シャーリーズ・セロン、女性アクションヒーローのレプリゼンテーションについて

画像: シャーリーズ・セロン、女性アクションヒーローのレプリゼンテーションについて

「複雑で多様性のある女性ヒーローたちは、物語を高めます。それは私達により多くの行き先や、遊びを与えてくれるようになりました。つまりは、アクションというジャンルのなかで、女性は何か大きなものを失った時、夫が死んだ時、子供がさらわれた時にだけ存在し、息をするというアイディアや比喩を排除するということです。こういった比喩は、少しずつ消えていっていますし、これまで何世紀にもわたって男性がしてきたのと同じように、女性がこの世界で生きて息をしている姿が見られるようになっているのです」ーシャーリーズ・セロン、EWで語って。

シャーリーズ・セロンが自分の視野を広げたレプリゼンテーションとして挙げるのが、映画『エイリアン』でシガニー・ウィーバーが演じたエレン・リプリー役。女性のステレオタイプを打ち壊したこの役は、もともとリドリー・スコット監督が男性をイメージして書いた役。チャンスさえあればジェンダーに関係なく最高の結果は残せるということを証明した一件だった。


キキ・レイン、黒人のレプリゼンテーションについて

画像: キキ・レイン、黒人のレプリゼンテーションについて

「(レプリゼンテーションは)極めて重要です。レプリゼンテーションは現実の日々にも大きな違いを生みますから、メディアでどう人々が表現されているかを見るのは、総合的に重要ですよ。同じタイプの黒人だけが描かれているのを見てきた人が、実際に黒人に会ったらどうなると思いますか?その人たちは黒人がどのようなものかって、どう予想すると思いますか?だからこそ、それ(レプリゼンテーション)は重要なんです」ーキキ・レイン、Wonderland Magazineで語って

コンサルティング会社McKinsey & Companyの調査によると、ハリウッドの映画・TV業界の上層部は白人男性中心。脚本家や監督など制作レベルでいうと、シニアレベルに黒人がいないチームには黒人が招き入れられる可能性が黒人のいるチームに比べて低いという(黒人を雇うのは黒人というのがハリウッドの実情になっている)。


サンドラ・オー、アジア系のレプリゼンテーションについて

画像: サンドラ・オー、アジア系のレプリゼンテーションについて

「(主演ドラマ『キリング・イヴ』の脚本を読んだとき)私は自分にオファーされているのが(主人公の)イヴ役だとは思わなかった。その時のことをよく考えます。(ハリウッドでのアジア系のレプリゼンテーションの低さを)どれだけ深く自分の中に取り込んでしまったのかと。長年、ある見方をされてきたことが、私たちに深く深く影響しています。どうして人種差別が自分の仕事を定義しているのか? 驚いたことに私は、作品のオファーを受けたとき、自分がまさかストーリーの中心的人物だとは考えもしませんでした」―サンドラ・オー、主演クラスにおけるアジア系のレプリゼンテーションの低さのせいで、自分自身の中にまで“アジア系である自分は助演”という固定観念があることに気づいたエピソードをVultureで明かして

2019年のゴールデン・グローブ賞で共同司会を務めて、同年に『キリング・イヴ』で主演女優賞を受賞したサンドラ・オーは、ゴールデン・グローブの76年の歴史で初めて司会を務めたアジア系、初めて複数の演技賞を受賞したアジア系、39年ぶりにTVドラマ部門主演女優賞を受賞したアジア系となった。


ケイト・ウィンスレット、加齢のレプリゼンテーションについて

画像: ケイト・ウィンスレット、加齢のレプリゼンテーションについて

「彼女はしっかり機能している欠陥のある女性で、年齢や人生、出身地に沿って動く体と顔を持っています。私たちはそのようなものに飢えていると思います」―ケイト・ウィンスレット、主演ドラマ『メア・オブ・イーストタウン / ある殺人事件の真実』で自分の体からシワや贅肉を加工修正することを禁じたことについてGuardianで語って

シワやたるみと合わせて、白髪のレプリゼンテーションも求められている。“白髪はみすぼらしい”というネガティブなイメージを打ち壊したいと願う声は増えており、白髪が増えていく過程を一般女性たちがシェアし合うインスタグラムの人気アカウント@grombreでは、加齢のプレッシャーを感じて生きてきた女性たちの解放の声が書き込まれている。


エマ・トンプソン、レプリゼンテーションの差について

画像: エマ・トンプソン、レプリゼンテーションの差について

「ジョージ・クルーニーが40歳や30歳年下の誰かと一緒にいても何事もなく受け入れられるでしょう。でももし私がロマンチックな関係で誰かといるなら、制作陣は誰か(相手役を)見つけ出さなくてはいけません。なぜなら、私は現在61歳だからです。言ってる意味が分かるでしょう?これは完全に、徹底的にアンバランスですよ」ーエマ・トンプソン、ハリウッドにおいて男女間にあるレプリゼンテーションの差について

1920〜2011年の映画を分析したデータによると、ハリウッドでは男女ともに40歳という年齢が分岐点になっており、その年齢を超えると男性は主演級のチャンスが増加し女性は減少することがわかった。つまり私たちが見ている人気映画には、年上の女性のレプリゼンテーションが極めて低いということ。


ビヨンセ、有色人種のレプリゼンテーションについて

画像: ビヨンセ、有色人種のレプリゼンテーションについて

「映画やファッションなどのメディアで、自分のレプリゼンテーションがあると感じることはほとんどありませんでした。子供を産んだ後、私は自分のアートを使って、有色人種の男性や女性のスタイル、エレガンス、魅力を表現することを自分の使命としました」ービヨンセ、米Elleで語って

Vogue誌の9月号の表紙を初めて飾った黒人シンガー(2015年)、コーチェラのヘッドライナーを初めて務めた黒人女性(2018年)、ASCAP(米国作曲家作詞家出版者協会)の最優秀ポップソングライターを初めて受賞した黒人女性シンガー(2001年)と、各界で多くの“史上初”を作ってきたビヨンセ。彼女の偉大さを表す一方、各分野での黒人女性のレプリゼンテーションの低さを表す記録でもある。


ジェームズ・コーデン、体型のレプリゼンテーションについて

画像: ジェームズ・コーデン、体型のレプリゼンテーションについて

「ラブコメを見ていると、どうしても理解できないことがある。何らかの理由で、魅力のない人や体重が重い人は恋に落ちないという考えがある。そして彼らがもし恋に落ちるとしたら、それはぎこちなく、奇妙で、遠回りな方法(として表現されている)。でも実際には違う。みんな同じなのです」ージェームズ・コーデン、米Rolling Stoneに語って

俳優のレベル・ウィルソンは、「私はアメリカやオーストラリアの女性の平均的なサイズですが、プラスサイズの女優が主役に占める割合は1%にも満たない」と、プラスサイズのレプリゼンテーションの拡大を求めている。アメリカでは7割(67%)の女性がプラスサイズ(サイズ14以上)だが、メディアのイメージでのプラスサイズの女性のレプリゼンテーションは2%とされている。

(フロントロウ編集部)

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