タリンダがチェスター・ベニントンを追悼
2005年からチェスター・ベニントンが亡くなった2017年7月までチェスターと結婚していたタリンダが、彼が亡くなってから4年を迎えたことを受けてインスタグラムで彼に追悼の意を表した。リンキン・パークのフロントマンだったチェスターは2017年7月20日、ロサンゼルスの自宅で自殺で亡くなっているところが発見された。享年41歳だった。
今回、タリンダはチェスターの思い出写真をインスタグラムに投稿して、自身や子供たちにとってチェスターがどれほど大きな存在だったかを振り返っている。チェスターとタリンダは、タイラー(15)、双子のリリー(9)とライラ(9)の3人の子供をもうけているほか、チェスターにはタリンダと結婚する前に交際していた女性たちとの間にも3人の子供がいる。
タリンダによる追悼文の全訳は以下のとおり。
「あなたはいつだって、私たち全員を笑わせる術を持っていた。あなたはいつだって、何もかもを好転させてくれた。私たちの注文した食事がなかなか届かなかった時には、レタスを頭に乗せて私たちを笑わせてくれた。あなたはまた、状況を好転させてくれたの。あなたを思い出すことのできる写真や動画を子供たちや私がたくさん持っていることを嬉しく思う。日々のどんな瞬間も、あなたのことが恋しい。あなたは私が知っている最も素晴らしい人だった。私たちの子供の中に、毎日あなたの姿を見るよ。リリーは、その見た目や美しい声から、あなたにとっての小さな私。タイラーはあなたのウィットや賢さ、見た目を持っていて、空間や時間を見つけることに(あなたと)同じように夢中になる。それからライラは、あなたのような思いやりを持っている。子供たちが生まれたばかりだった頃、あなたは彼らへの願いや夢を書き留めていた。神様はきっとあなたが書いたものを見ていたはず。だって、子供たちはあなたが望んだ通りに育ったから。あなたも子供たちのことを見ているよね。子供たちがあなたに会えるなら、私は何だって差し出すよ。私たちが人生をホームビデオに収めていたのはそういう理由。ずっと録り続けていてよかった。今日、私たちはいくつかのビデオを観て、あなたがいかに素晴らしい人だったかを思い出すよ。愛してる。安らかに」
タリンダはチェスターの死後、彼の死を無駄にしないようにチェスターと同じくメンタルヘルスの問題と闘う人や依存症に悩む人々を支援するプロジェクト「320 Changes Direction」を立ち上げ、活動を行なっている。
また、チェスターがリンキン・パークに加入する前に参加していたロックバンドであるグレイ・デイズ(Grey Daze)は2020年6月、チェスターの未発表のボーカル音源を収録したアルバム『アメンズ(Amends)』をリリースしている。(フロントロウ編集部)