セレーナ・ゴメスの腎臓移植手術がまたもやネタにされる
2017年、持病である難病の自己免疫疾患である全身エリテマトーデスを治療するため、親友である俳優のフランシア・ライサから腎臓の1つを提供してもらう移植手術を受けたセレーナ・ゴメス(29)。この時に一時的な活動休止をもうけたセレーナはその後、自身の症状への不安から2018年には精神的に不安定な状態が続いて精神科に入院するなど、懸命に自身の病気と向き合いながら今も活動を続けている。
治療や友人、ファンらのサポートもあって、2020年1月にはシンガーとしておよそ4年ぶりとなるアルバム『レア』をリリースしたり、同年9月にはアルバム名を冠したコスメブランド「レア・ビューティー(Rare Beauty)」を立ち上げたりと、近年は活動のペースを上げているセレーナだったが、今回、そんなセレーナの回復プロセスに水を差すような出来事が起きている。
問題となっているのは、米CBS傘下のストリーミングサービスParamount+で配信された、法律ドラマ『グッド・ファイト』シーズン5の第4話で交わされた会話のシーン。ここで、セレーナと友人フランシアが命懸けで臨んだ腎臓移植手術が笑いのネタにされ、制作陣に批判が殺到。SNSではセレーナのファンを中心に抗議活動が行なわれ、「#RespectSelenaGomez(#セレーナ・ゴメスに敬意を)」というハッシュタグも誕生する騒動となっている。
アシュレイ・ティスデイルがセレーナ・ゴメスをサポート
セレーナ本人からも、「何がどうなったら、テレビ番組の脚本に臓器移植についてのジョークを書くことが流行るのか私には理解できない。でも、悲しいけど、どうやらそうみたいね。次に脚本家たちのあいだで、こういう味気ないジョークが発表された時は、すぐさま指摘を受けて、放送されないことを願ってる」と脚本に抗議する声明が発表されたなか、今回、セレーナと同時期にディズニー・チャンネルで活躍していたアシュレイ・ティスデイル(36)からもサポートの声が寄せられている。
アシュレイはインスタグラムストーリーズに投稿した文章で次のように述べている。「セレブリティが自分の物語を共有することを決心した時、しかもそれが健康面の問題についてのものだった時に、脚本家たちがいくつかの番組でそれをジョークにすることに決めるだなんて、私には悲しい。公表して、自分が経験していることを人々に知ってもらうのは勇気がいることなのに、その見返りとして個人的な経験をジョークにされるなんてね。学校に戻って、賢くてちゃんと面白いものを思いつけるようになったほうが良いかもね」。
セレーナの移植手術がテレビ番組でネタにされたのは、米Peacockの学園ドラマ『セイヴド・バイ・ザ・ベル(原題:Saved by the Bell)』、中国のテレビ局で放送されているバラエティ番組『Who’s The Murderer(原題:明星大侦探/英題訳:殺人者は誰?)』に続き3度目。
記事執筆時点で、ドラマ『グッド・ファイト』からこの件についての声明は発表されていない。(フロントロウ編集部)