『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』の“エンドロール”の衝撃について、ジャスティン・リン監督が口を開いた。(フロントロウ編集部)

 ※この記事には、『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』のネタバレが含まれます。

因縁があるハンとデッカード

 ついに8月6日に公開となった映画『ワイルド・スピード』シリーズ最新作の『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』。本作最大の見どころの1つは、死んだと思われていたハンが生きており、ファミリーの元へ帰ってきたことだろう。

 しかしハンのカムバックは、単に制作陣が人気キャラクターを復活させたというわけではない。

 『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』で描かれたハンの死については、その後、『ワイルド・スピード EURO MISSION』でその実行犯がデッカード・ショウだったことが発覚。しかし、ジェイソン・ステイサムが演じるデッカードは、その後シリーズの人気キャラクターとなり、スピンオフ作品『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』で主人公となるまでに。

 ハンを殺したデッカードの扱いを見たファンの間では「Justice for Han(ハンに正義を)」という声が多くあがるようになり、その結果、今回のハンの復活が実現した。

ハンとデッカードの再会、その意図

 つまり、ハンとデッカードの間には因縁がある。『ジェットブレイク』の公開前には、ジェイソンが「制作陣は俺を呼び戻すべきだ。解決しなければならない。もし彼(ハン)に果たすべき恨みがあるのなら、それは俺に対してだろう」とコメントし、次の10作目と11作目でシリーズが完結する『ワイルド・スピード』において、2人の対面が見られることになるのではないかと、ファンの期待を煽った。

 しかし『ジェットブレイク』で、すでにファンが見逃せない展開が。それが起こったのは、本編の後のエンドロールでのこと。

 なんと、ハンがデッカードの前に姿を見せた! ハンの姿を見たデッカードは驚いた顔を見せ、そして映画は幕を閉じた…。

 この再会は、何を意味するのか? シリーズ3作目から6作目、そして本作と最後の2作品でメガホンを取るジャスティン・リン監督が、米Hollywood Reporterのインタビューで、あのシーンについて語った!

 「ハンが9作目で戻ってくる時、多くの人は、それは“Justice for Han”だと思っていた。でも僕は、そう思ったことはない。Justice for Hanに伴う問題は、『ヘイ。彼はいってしまった。私たちは彼に戻ってきてほしい』というようなものでない。それは、何かが正しくなく、僕たちはそれをどう直すかというものだ。
 これの最も批判的な要素は、このキャラクターの扱いについて。だからJustice for Hanは、ハンが帰ってきて、僕たちが前に進む時に、僕たちが彼をどう扱うかということ。これについて探ることや荷ほどきをすることは間違いなく多くあるし、あのシーンは単に瞬間的なものにすぎない。僕は観客とシェアしたかったんだ、まだまだこれから起こることがあるということを」

 ただハンを復帰させることだけがJustice for Hanではなく、キャラクターたちの扱いを見直すことが重要であり、そのうえで、今後多くのことが起こるということを、あのシーンによってファンに伝えたかったという監督。

 リン監督は、2部作になると見られる10作目と11作目も手掛けるため、すでに頭の中に様々な考えがあるのだろう。シリーズが終わることは悲しいが、悲しみに浸っていられないほど、期待が盛り上がってきた!

(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.