美しい歯をキープするデンタルケアルーティン
着色汚れや虫歯などさまざまなトラブルから歯を守るためのデンタルケアは、近年日本でも意識が高まっていて、歯磨きだけでなくプラスαのステップを組み合わせるのが常識になりつつある。そんなデンタルケアでじつは大事なのが、取り入れるときの順序。
ロンドンを拠点とする歯周病専門医のリーナ・ワディア医師は、「スキンケアにくらべてデンタルケアは、間違った順序で取り入れている人が多いと思う」と米Allureで話し、取り入れる順番が違うことで製品の働きが十分に発揮されないこともあると説明。正しい順序でのデンタルケアをコツコツと続けることが、美しく健康な歯を長くキープするために大切だという。では歯科医が考える「正しい順序」とはどんなものなのか?
それは1番目にマウスウォッシュ、2番目にデンタルフロス、3番目に歯磨き、4番目に舌磨きの順で取り入れる4ステップ。なぜこの順序が適切なのか、歯科医が解説した。
①マウスウォッシュ
デンタルケアの最初に取り入れたいのがマウスウォッシュ。ニューヨークの歯科医であるロブ・ライモンディ医師は、「ケアの最初には歯周病や虫歯の原因となる細菌を流すことが大事だから、朝晩問わず最初は必ずマウスウォッシュから始めるといい」とアドバイス。ちなみに眠っている間は、唾液の分泌が少なくなって細菌の活動が活発になるため、朝は最初のマウスウォッシュのステップがとくに大事だそう。
また、歯磨きをした後にマウスウォッシュを取り入れるのは、歯磨き粉のよい成分までも洗い流してしまうためNGだという。
②デンタルフロス
マウスウォッシュの次は、歯磨きでは届きにくい歯間の汚れを取り除くデンタルフロス。
歯磨きの前に取り入れるべき理由についてワディア医師は、「歯を磨く前にデンタルフロスで歯間の汚れを取っておくと、歯磨き粉がきちんと歯間にも入り込むようになるから、歯を磨く前に取り入れるのがベスト」と説明。事前にデンタルフロスを使っておくことで、歯磨き粉を行きわたらせることができるそう。
③歯磨き
マウスウォッシュとデンタルケアが終わったら歯磨き。ニューヨークの歯科医であるシャロン・ファン医師は、「すべての歯の外側と内側、そして歯茎をやさしく丁寧に磨くように心がけて」と話し、少なくとも2分間以上は磨き続けるようアドバイス。
ちなみに多くの歯科医は、歯磨きに電動歯ブラシを使うことをオススメ。電動歯ブラシは、歯と歯茎を優しく正しくマッサージするように設計されていて、通常の歯ブラシよりもしっかりと歯垢を除去できるからだという。
④舌磨き
最後に行なうのが舌磨き。ワディア医師は、「舌には想像以上にたくさんのバクテリアが潜んでいる可能性があるから、これをきちんと除去しておかないと口臭の原因になる」と説明。毎日のケアの最後に舌を磨くことで、口臭予防になるよう。
使用するのは通常の歯ブラシのほか、舌専用のブラシなどを取り入れるのも良いそう。
歯科医たちは、この4つのステップを毎日朝と夜の両方で取り入れるようオススメ。今まで正しい順番でできていなかったという人は、ぜひ参考にしてみて。(フロントロウ編集部)