ジョシュア・バセットがカミングアウト後に寄せられた同性愛嫌悪を振り返る
今年5月にYouTubeの番組に出演してハリー・スタイルズへの愛を語った際、「これは僕にとってのカミングアウト動画にもなるんじゃないかな」と発言して話題になったジョシュア・バセット。その後、プライド月間の6月に公開された米GQとのインタビューでこのことに言及して、「僕はLGBTQ+コミュニティの一員であることを嬉しく思うよ」と語り、クィアであることをカミングアウトした。
Disney+ (ディズニープラス)のドラマ『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』の主演で知られるジョシュアのもとには、カミングアウト以降、同性愛嫌悪のヘイト発言が寄せられるようになったといい、ジョシュアは英Attitude Magazineとのインタビューで次のように振り返っている。「この時に初めて、大量の同性愛嫌悪が寄せられる対象になった。というのも、僕は出会うすべての人たちから『ストレート』に見られることが多かったから、(初めて同性愛嫌悪を)目の当たりにすることになったんだ」。
「それを目の当たりにした時に、自分たちがいかにまだ足並みを揃えられていないかということを考えさせられたよ」とジョシュアは続けて語り、LGBTQ+の人々がいまだに完全には受け入れられていない現状を嘆いている。「僕らはもっと進んでいたと思っていたのにさ」。
励みになるような反応も多かったとジョシュア・バセット
一方で、励みになるような反応も多く返ってきたとして、「『自分の気持ちを正確に言葉にしてくれた人は初めて』って言ってもらえたり、もしくは、『自分に光を当ててくれて本当にありがとう』って言ってもらえたりした。『家族のそばでは自分らしくいられないけど、あなたのおかげで少しだけ安心できたし、少しだけ心が安らいだ』とも言ってもらえた」と、自分がカミングアウトしたことが多くの人を励ますことにも繋がったとジョシュアは振り返っている。
「永遠に僕を憎み、思いつく限りの最低な言葉を言ってきたって構わないけど、それで何かが変わることはないよ。だって僕は、声をあげることができない全ての人たちの代表として彼らのために立ち上がり、向き合っていく必要があるからね」と、ジョシュアは同性愛嫌悪に屈しないという強い決意を語っている。
「最終的には、そういうくだらないことは全て消えてなくなるよ。何千人もの人たちが、僕に人生を変えてもらったって言ってくれるんだ。それってすごいことだし、とんでもない名誉だよ」。
ジョシュアは以前、インスタグラムに綴った長文の投稿のなかで、「今は2021年なんだ。僕らは愛と成長の世代で、そう振る舞うべき時代が来ているんだよ」とフォロワーに呼びかけ、「恥じることなく、自分が愛する人を愛して。本当の自分を模索し続けていてもいい。人生はとても短いんだから、無知や憎しみなんかに勝たせてしまってはいけないよ。僕は愛を選ぶ」と力強い言葉を寄せていた。(フロントロウ編集部)