最新作は『マトリックス レザレクションズ』
現在アメリカで開催されているCinemaConで、『マトリックス』4作目のタイトルが正式に発表された。
約20年ぶりに、キアヌ・リーブスのネオやキャリー=アン・モスのトリニティーが帰ってくる最新作のタイトルは、『The Matrix Resurrections(マトリックス レザレクションズ)』!
『マトリックス』、『マトリックス リローデッド(The Matrix Reloaded)』、『マトリックス レボリューションズ(The Matrix Revolutions)』という3部作の後に、“復活”という意味のRから始まる単語Resurrectionが選ばれたのは、納得の流れ。
じつはこのタイトルは、2021年2月に、本作のメイクアップアーティストがラナ・ウォシャウスキー監督から贈られたというポストカードを公開し、そこに『The Matrix Resurrections』と書かれていたことで、ファンの間で正式タイトルとして予想されていたもの。アーティストはその後画像を削除していたが、タイトルに変更はなかったよう。
『マトリックス レザレクションズ』予告編の内容が鳥肌モノ
また、CinemaConでは予告編も公開! その内容を、米Screen Rantが伝えている。
フル予告編が公開される前に流された作品映像は、ネオが鏡の中から登場し、彼を見たトリニティーが笑顔を見せるというもの。
そしてその後公開されたフル予告編では、マトリックス世界のネオであるトーマスがサンフランシスコで暮らす様子が映し出された。本作の敵役なのではとウワサされたニール・パトリック・ハリスはトーマスのセラピスト役で、セラピーを受けながらトーマスは、「夢とは思えない夢を見ていたんだ」と話し始める…。
そしてトーマスとトリニティーの再会シーンも。しかし先に公開された作品映像では笑いあっていた2人が、今回はお互いを覚えていない。そんななか、新キャストのヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世がトーマスの前に姿を現す。彼の役柄は、若かりし頃のモーフィアスとウワサされていたが、当たっていたよう。彼はトーマスに向かって、「時間が過ぎるのは早いものだな」と話しかけ、“赤い薬と青い薬”をふたたび彼の前に出す…!
さらに、モーフィアスとネオの格闘シーンや、ネオが弾丸を止めるシーンもふたたび!
『マトリックス レザレクションズ』のストーリーラインはほとんど明らかになっていないが、この予告編の話を聞くかぎり、3部作のファンが大歓喜となることは間違いない!
『レザレクションズ』の新キャストであるジェシカ・ヘンウィックは、「ラナは、前(3部作の頃)にある種のスタイルを作り上げたように、技術的な面でもすごく興味深いことをしてる。彼女はこの作品で、ふたたび業界を変えると思う。これまでに見たことがないカメラの使い方をしてる」と語っている。世紀末に世界に衝撃を熱狂させた『マトリックス』シリーズの映像が、技術が発展した2021年にどう世界を揺るがすのか。
3部作では、ラナ・ウォシャウスキーとリリー・ウォシャウスキーが監督や脚本を務めたが、本作ではラナ1人が監督・脚本を担う。キアヌとキャリーのほか、ナイオビ役のジェイダ・ピンケット・スミスやメロヴィンジアン役のランベール・ウィルソン、エージェント・ジョンソン役のダニエル・バーンハードもカムバックする。
オリジナルのモーフィアス役であるローレンス・フィッシュバーンと、エージェント・スミス役のヒューゴ・ウィーヴィングは残念ながら出演しないが、新キャストにはニールやヤーヤ、ジェシカだけでなく、クリスティーナ・リッチやプリヤンカー・チョープラー、ジョナサン・グロフが名前を連ねている。
ちなみに、メイクアップアーティストが公開したポストカードの画像を見るかぎり、“日本語の寿司レシピ”から作られたあの映像も復活すると期待できる。
『マトリックス レザレクションズ』は全米で12月22日に公開予定。
(フロントロウ編集部)