オリヴィア・ロドリゴがデビューアルバム『サワー』をリリース後に収録曲のクレジットを変更したことで、新たにソングライターとして追記されたテイラー・スウィフトらに莫大な印税が支払われることが明らかになった。(フロントロウ編集部)

『サワー』リリース後にクレジットを変更したオリヴィア・ロドリゴ

 今年5月にリリースした待望のデビューアルバム『サワー』に収録されている楽曲をめぐり、“盗作疑惑”が浮上することとなったオリヴィア・ロドリゴ(18)。

画像: 『サワー』リリース後にクレジットを変更したオリヴィア・ロドリゴ

 テイラー・スウィフト(31)を母のように慕うオリヴィアは『サワー』のリリース後、セカンドシングル「deja vu」にテイラーの「Cruel Summer」が影響を与えていたとして、「Cruel Summer」のソングライターであるテイラー・スウィフトとジャック・アントノフ(37)、セイント・ヴィンセント(38)の3人を、「deja vu」のソングライターとして新たに追加

 さらには、全米1位を獲得したサードシングル「good 4 u」についても、リリース後にロックバンド、パラモアのフロントウーマンであるヘイリー・ウィリアムス(32)と元ギタリストのジョシュ・ファロ(33)をソングライターとして新たに追加。「good 4 u」をめぐっては、パラモアが2007年にリリースしたシングル「Misery Business」との類似性が指摘されていた。

 もちろん、他の人の著作物を無断で借用することは著作権の侵害にあたるのだが、オリヴィアの『サワー』収録曲のクレジットをめぐる一連の騒動については、ファンだけでなく音楽業界でも賛否が分かれており、マルーン5のフロントマンであるアダム・レヴィーン(42)は、「その世代の人たちに倣ったことをやっている新人アーティストを取り除こうとするなんて、ものすごく酷いことだと僕は思う」として、今の状況はオリヴィアのような若いアーティストたちに“盗作”だと迫っているように見えると批判している。

テイラー・スウィフトやパラモアらに分配される金額が算出される

 そんななか、今回、オリヴィアによって新たにソングライターとして追加されたことで、テイラー・スウィフトやヘイリー・ウィリアムスらが得るであろう著作権料が米Billboardによって試算されている。それによれば、テイラーとジャック・アントノフ、セイント・ヴィンセントの3人は「deja vu」のロイヤリティの50%を、ヘイリーとジョシュ・ファロの2人は「good 4 u」のロイヤリティの50%を受け取るという。

画像: 2021年5月に開催されたBRITアワードで初めて対面を果たしたオリヴィア・ロドリゴとテイラー・スウィフト。

2021年5月に開催されたBRITアワードで初めて対面を果たしたオリヴィア・ロドリゴとテイラー・スウィフト。

 それぞれのソングライターたちの懐にこれまでに入った具体的なロイヤリティについては、「deja vu」の権利者に含まれたテイラーが32万5,678ドル(約3,580万円)、ジャックが26万542ドル(約2,860万円)、セイント・ヴィンセントが6万5,135ドル(約710万円)と見積もられていて、一方、「good 4 u」の権利者となったヘイリーとジョシュは、2人合わせて120万ドル(約1億3,200万円)のロイヤリティを受け取るのではないかと見積もられている。

 一連のクレジットをめぐって当事者間でどのようなやり取りが交わされたかは明らかになっていないものの、訴訟などの裁判沙汰には発展していない。(フロントロウ編集部)

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