「オークワフィナ」、その不思議な名前の由来は?
映画『オーシャンズ8』、『クレイジー・リッチ!』、『ジュマンジ/ネクスト・レベル』をはじめ、さまざまな作品に出演していることで知られるオークワフィナ。
MCU映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』では主人公の親友ケイティを演じ、ひょうきんながらも愛情を感じさせる深みのある演技で世界中のファンを魅了した。
そんな彼女について気になるのが、「オークワフィナ(Awkwafina)」という不思議な芸名。フロントロウでは、その名前にまつわるいくつかの由来を調査!
1、単語の「Awkward」が元になっている
米トーク番組『ジミー・キンメル・ライブ!』に出演したオークワフィナは、「かなりくだらない名前」にしようと思ってこの芸名を思いついたとコメントしている。また、英Guardianのインタビューでは「不器用な」や「気まずい」といった意味を持つ単語の「Awkward」が入っているため、自分にぴったりだとも話している。
ちなみにオークワフィナの本名はノーラ・ラム。韓国系アメリカ人の母親と中国系アメリカ人の父親を持つ彼女は、米ニューヨークのクイーンズで生まれた生粋のニューヨーカー。4歳のときに母を亡くし、父親と祖母によって育てられた。
2、“水っぽい名前”をイメージした
また一方で彼女は自分の芸名に「印象的な素晴らしいストーリーはないよ」とも語っており、16歳でラッパーとして活動し始めた時のステージネームとして、“水っぽい名前”をイメージに現在とは綴りが違う「Aquafina」という名前を使い始めたと米Galoreのインタビューで語っている。
「Aquafina」という言葉に含まれている「Aqua」という単語には「水」という意味があるばかりではなく、アメリカには「Aquafina」という飲料水のブランドもある。
その時は「こんな名前で呼ばれるなんて信じられない、バカバカしい」と思ったそうだが、のちに友人から「(飲料水ブランドの「Aquafina」から)訴えられないようにスペルを変えたほうがいいよ」と言われ、その提案で「Awkwafina」に変更した。
1988年生まれで現在33歳の彼女は芸名を考えた当時「これじゃみんな理解できない」と思ったものの、友人が「そうだね、でもユニークだからみんなが調べてくれるだろう」と言ってくれたというが、確かに友人の言う通りユニークで、意味を調べたくなる名前。
3、抑圧された自分を開放する名前
13歳の頃からラップを続けているオークワフィナは、15〜16歳でラッパーとしてステージデビューした。自分の芸名について「印象的な素晴らしいストーリーはない」と言っている彼女だが、この名前が持つ深い意味についても語ったことがある。
高校生まではエネルギーに満ち溢れた活発な子だったと米Into the Glossのインタビューで語ったオークワフィナ。ところが大学生になると、受動的で物静かな態度を反強制的に身につけることになり、窮屈な思いをしたそう。
そんな生活の中で「オークワフィナ」と言う名前は抑圧された自分を解放する力があり、その名前でステージに出ると「何も気にしないクレイジーな高校生」に戻れるのだと語っている。
一度覚えると何度でも口ずさみたくなるような名前、「オークワフィナ」。その不思議な魅力を持つ言葉には、ユニークな由来があった。(フロントロウ編集部)