今年30歳になったエド・シーランはここ数年、「愛、喪失、新しい命、悲しみ、そしてその間にあるすべてのもの」を経験したという。そんな経験を詰め込んで作った約4年ぶりのソロアルバム『=(イコールズ)』は、この年齢にして経験した「青春」についてのレコードだそうで、エドは「自分史上最高」の作品としている。一体この4年のどんな経験が、エドの作品づくりに影響を与えたのか? 10月29日の発売を前にフロントロウがエドの人生にフォーカス!

28歳で夫になり、信頼できるパートナーができる

 エドは、11歳の頃から知っている同級生のチェリー・シーボーンと2019年に結婚。2人は現在、お互いの地元である英サフォークに愛の巣を購入して暮らしている。

画像: 夫婦で出演した、エドの楽曲「Put It All On Me 」のMVより

夫婦で出演した、エドの楽曲「Put It All On Me 」のMVより

 エドは、以前はテイラー・スウィフトのような音楽仲間のアドバイスを大切にしていると話していたが、現在は妻チェリーの意見を同じくらい大切にしているそうで、「彼女の意見を僕は信頼している」と米ETでコメント。ウォール・ストリートで働いていたチェリーは音楽面でも良い目利きを持っているそうで、ニューアルバム『=(イコールズ)』のファーストシングルが「Bad Habits」になったのも、チェリーの発案だったそう。

画像: 28歳で夫になり、信頼できるパートナーができる

 これまで、「Perfect」や「I Don’t Care」など、多くのラブソングのミューズになってきたチェリー。ニューアルバム『=(イコールズ)』のセカンドシングル、身体に電流が走るようなビビビとくる相手について歌った「Shivers」も、チェリーについての曲!?

画像1: 30歳で「青春」を経験しているエド・シーランの人生観を変えた『4つの出来事』【アルバム『=(イコールズ)』発売記念】

「Shiver」

知ってるよね君になら 
引き裂かれて 元に戻されて 心を奪われてもいいって
こんなに強く愛せるとは思わなかった

29歳で父親になり、ライフスタイルや心情が変わる

 2020年に第1子ライラ・アンタークティカが誕生して父親になったことは、エドの人生観を大きく変えたという。

画像: エドは2020年9月1日に、小さな靴下とブランケットの写真をインスタグラムにアップして子供の誕生をファンに報告した。

エドは2020年9月1日に、小さな靴下とブランケットの写真をインスタグラムにアップして子供の誕生をファンに報告した。

 「(子供の誕生は)僕の音楽のスタイルは変えていないが、僕の心の中の感じ方を変えた。父親になると、存在することすら知らなかった愛への扉を開ける。そしてその愛と同等の心配も新たに生まれる」と、アーティストにとって重要な“感情”に変化があったことを米ETで明かしたエド。

画像: エドとチェリーは、家族や友人らが暮らす地元サフォークに広大な家を建てて、そこを生活の拠点としている。

エドとチェリーは、家族や友人らが暮らす地元サフォークに広大な家を建てて、そこを生活の拠点としている。

 シングル「Bad Habits」で歌っている過去の夜遊びから卒業したのも子供がきっかけだそうで、「子供ができると、自己中心的な行動とはサヨナラだ。親にならなくてはいけない。もちろん自分の生活もあるが、自分がやりたいことだけを軸に物事を考えなくなる」と説明。今では徹夜での楽曲作りや朝方までのパーティーとは距離を置き、9時5時で仕事をしているそうで、その時間に合わせられない人とは仕事はしないなど、大きな働き方改革があったという。

画像2: 30歳で「青春」を経験しているエド・シーランの人生観を変えた『4つの出来事』【アルバム『=(イコールズ)』発売記念】

「Bad Habits」

悪い習慣のせいで
夜遅くに1人で過ごすことになる
ほとんど知らない人との会話
これが最後だと誓っても たぶんそうはならないだろう
失うものも 使うものも することもなくなってしまった

30歳で父親的存在を失い、本当の悲しみを味わう

画像: 30歳で父親的存在を失い、本当の悲しみを味わう

 今年、「初めて本当の悲しみ」を経験したとSNSで明かしたエド。それが、エドが「友人。父親のような存在であり、師匠でもあった」と呼ぶ、オーストラリア音楽界の重鎮マイケル・グディンスキーの死。「喜びの竜巻」のような人物だったというグディンスキー氏とは長電話したり家族ぐるみで旅行したりする仲で、エドは、「彼との思い出はどれも鮮明で正確。なぜなら、すべての瞬間が電気のように刺激的だったから」とした。

画像: 会えない時に寂しいからと、生前のグディンスキー氏におねだりして彼のブロンズ像を作ってもらったエド。「亡くなった夜に彼の大好きなワインを(像と)一緒に飲めたことが嬉しい。そしてこれからも毎晩そうできることが嬉しい」とSNSで語った。

会えない時に寂しいからと、生前のグディンスキー氏におねだりして彼のブロンズ像を作ってもらったエド。「亡くなった夜に彼の大好きなワインを(像と)一緒に飲めたことが嬉しい。そしてこれからも毎晩そうできることが嬉しい」とSNSで語った。

 過去にも祖母など親しい人の死は経験しているエドだが、68歳で就寝中に去ったグディンスキー氏の死は本人が「本当の悲しみ」と表現するほど衝撃的なことだったようで、エドは心を整理するために「Visiting Hour」という曲を制作。アルバムと共に同曲をグディンスキー氏に捧げたエドは、「これは『=(イコールズ)』の中で最も重要な曲のひとつ」としている。

画像3: 30歳で「青春」を経験しているエド・シーランの人生観を変えた『4つの出来事』【アルバム『=(イコールズ)』発売記念】

「Visiting Hours」

天国に面会時間があればいいのに
そうすれば僕が行ってニュースを伝えられるのに
彼女が大きくなってきたこと
あなたに会わせられていたらということ
彼女が私から学ぶことは
すべて私があなたから得たもの

三十路になる前にビジュアルも変化! 減量してメガネ男子も卒業

 2021年で三十路に突入したエドのビジュアルの変化に気づいた? 顔がスッキリしたように見え、しかもトレードマークであるメガネもなくなっている!

画像1: 三十路になる前にビジュアルも変化! 減量してメガネ男子も卒業

 じつはエドは、家族ができてからライフスタイルがガラリと変化。ツアー中にクセになってしまっていたテイクアウト生活をやめて食生活を健康的に改善。毎日適度に運動するようにもなったという。過去には“〇〇を食べないダイエット”などにトライしたことはあるものの、ライフスタイルそのものを健康的にシフトするのは人生初。これも、家庭を持って人生が安定したことが背景にあるそうで、彼のビジュアルの変化がここ数年の人生観の変化を具現化していると言える。

画像2: 三十路になる前にビジュアルも変化! 減量してメガネ男子も卒業

 そしてメガネが消えたのは、ついにレーシックの手術を受けたから。25年以上メガネ生活をした後に見えた景色は「すべてがフルカラーって感じだった」そうで、「10年分の素晴らしさを逃してしまった」と、もっと早くやれば良かったとiHeartRadioの番組で悔しそうに語った。


 プライベートでさまざまな変化や成長を経験して、それを「自分史上最高」の作品が詰まったニューアルバムに変えたエド。アルバムにはシングルリリースされている4曲以外にも、愛(「The Joker And The Queen」「First Times」「2step」)や、成長(「Can't Stop The Rain」)、父親としての探求(「Sandman」「Leave Your Life」)、キャリアの再考(「Tides」)など、さまざまなテーマでエドがパーソナルなストーリーを歌っている。フロントロウ編集部ではアルバム発売後にアルバムの楽曲にフォーカスした企画も予定しているので、そちらもお楽しみに。アルバム『=(イコールズ)』は10月29日発売。

画像4: 30歳で「青春」を経験しているエド・シーランの人生観を変えた『4つの出来事』【アルバム『=(イコールズ)』発売記念】

エド・シーラン/Ed Sheeran
ニューアルバム『=(イコールズ)』
2021年10月29日発売
国内盤CD
品番:WPCR-18456
価格:2,200円(税込)
予約 / ダウンロード / ストリーミングはコチラ:https://edsheeranjp.lnk.to/EqualsPu

<収録曲>
1. Tides / タイズ
2. Shivers / シヴァーズ
3. First Times / ファースト・タイムズ
4. Bad Habits / バッド・ハビッツ
5. Overpass Graffiti / オーヴァーパス・グラフィティ
6. The Joker And The Queen / ザ・ジョーカー・アンド・ザ・クイーン
7. Leave Your Life / リーヴ・ユア・ライフ
8. Collide / コライド
9. 2 Step / 2ステップ
10. Stop The Rain / ストップ・ザ・レイン
11. Love In Slow Motion / ラヴ・イン・スロウ・モーション
12. Visiting Hours / ヴィジティング・アワーズ
13. Sandman / サンドマン
14. Be Right Now / ビー・ライト・ナウ

Photos: ゲッティイメージズ、スプラッシュ/アフロ、Ed Sheeran/Instagram

(フロントロウ編集部)

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