ジェシカ・アルバが、女性が男性と同じことをしても正当に評価されないことについて苦言を呈した。(フロントロウ編集部)

ジェシカ・アルバ、男性と同じように扱われたかった

 映画『ファンタスティック・フォー』や『シン・シティ』などへの出演で知られる俳優であり、現在は自然派のビューティーブランドThe Honest Companyを手がける実業家でもあるジェシカ・アルバ

 その才能は多岐にわたるが、そのキャリアは平たんなものではなかったという。米Peopleのインタビューでジェシカは、男性優位の社会で女性としてキャリアを築く苦労を語った。

 「いつだって、男性が扱われているのと同じように扱われたかった。男性は、そのキャラクターやストーリーにアイディアがあれば、『お~。君は本当に賢いな』って言われるのに、女性なら、『何?意見があるの?』って感じだった。(女性であれば)なぜか好戦的に見られる。男性なら、ただ積極的でパワフルだと見られるだけなのに。女性が対等な立場にいる時、強い女性に対する(人々の)態度は様々な面で非常に抑圧的」

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女性が正当に評価されない社会

 ジェシカが話すように、同じことをしても男性と女性では受け取られ方が変わり、女性は正当に評価されないことは社会問題の1つ。

 そして、こういった偏見は、女性を差別しようという意図があって発生するものでもない。脚本家のグレン・マザラは、脚本チームのミーティングにおいて、女性脚本家は発言に割り込まれたり、アイディアを盗まれたりしているという事実を指摘されるまで気がつかなかったという。女性や有色人種の脚本家を増やそうと行動を起こしていた彼でさえ気がつかなかったということについて、グレンは、「男性としての私の耳は、割り込みをした男性のほうに傾いていた」と認める。

 また、ジェシカのように、強い女性であることで批判された経験について語っている俳優は多い。『氷の微笑』で知られるシャロン・ストーンは、“ハリウッドの最もめんどくさい奴”と言われていたという。そして、「数百人の男性がいる撮影現場で、私がたった1人の女性になることは多かった」と当時を振り返り、「なのに、私が怖がらせていた側だと言われている」と指摘した

 しかし、多くの女性たちは声をあげるようになっている。俳優のスカーレット・ヨハンソンジェニファー・ローレンスは、若い頃には“めんどくさくない女”を演じていた経験を振り返ったうえで、声をあげようと呼びかけている。

(フロントロウ編集部)

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