リンゴ・スターがチャーリー・ワッツを改めて追悼
本日9月24日に4曲入りの最新アルバム『チェンジ・ザ・ワールド』をリリースしたリンゴ・スター(81)が、アルバムのプロモーションのために記者会見を行ない、そのなかで先月80歳で亡くなったザ・ローリング・ストーンズのドラマーであるチャーリー・ワッツを改めて追悼した。
現地時間8月24日にチャーリーが亡くなったという訃報が伝えられた際にも、「チャーリー・ワッツに神のご加護を!あなたがいなくなると寂しい」とすぐにインスタグラムで追悼の意を表明していたリンゴは、今回、チャーリーが亡くなったことについて改めて触れて、「もちろん、チャーリーのことはこれからも惜しむだろうね。彼は素敵な人だった。『静かなる男』のようだったよ」と、チャーリーについて語った。
リンゴ・スターがチャーリー・ワッツとの思い出を語る
ザ・ビートルズとザ・ローリング・ストーンズという伝説的な2組のバンドでそれぞれドラムを叩いていた2人は、プライベートでも頻繁に交流していたといい、リンゴは、「僕とチャーリーは、よく一緒に出かけていたんだ。一緒に住んでいたわけではないにせよ、ロンドンで近くに住んでいてね。ディナーやギグによく出かけていたよ」とチャーリーとの思い出を振り返った。
その屋根裏では、こちらも伝説的な同世代のドラマーである元レッド・ツェッペリンの故ジョン・ボーナムを含めて3人でつるんでいたこともあったといい、リンゴは当時を次のように回想している。
「自宅の屋根裏にドラムキットが置いてあって、そこで映画を観たり音楽をやったり、好きなことをしていたんだけどさ。チャーリーが来て、(レッド・ツェッペリンの)ジョン・ボーナムも来たことがあったんだ。ドラマー同士、3人で交流したんだよ。ボーナムがキットに座ったんだけど、ステージの上ではないから、安定するように僕らが抑えなくてはいけなくてね。ただ、そこに置いてあるだけという感じだったからね。だから、彼が演奏していた時に、バスドラムが外れてしまったんだ」。
「『ああ! ちょっとした動画やTikTok、写真に収められていたら、世界中で話題になっていたのに!』って思うよ」とジョーク交じりに語った上で、「ただ、70年代には僕はパーティーは開いていたが、自宅での写真は一枚もないはずだ。なぜなら、僕は自宅では写真は撮らせなかったからな。写真を撮っていたら素晴らしいものになっていただろうなって、ずっと思っているよ」と、写真を撮らなかったことへの残念な気持ちを明かしたリンゴ。
彼は、最後までザ・ローリング・ストーンズのドラマーとして第一線で活躍し続けたチャーリーの功績を、ザ・ビートルズという同年代の伝説的なバンドでドラマーを務めていたリンゴだからこそ言えるようなジョークで次のように称えた。「彼は、僕よりも繋ぎ止めておくことが難しいバンドにいたんだ!」。
先日、ポール・マッカートニーもチャーリーの訃報を受けて追悼の意を表しており、「チャーリーはロック(石)のように安定した素晴らしいドラマーだっただけに、彼らにとっては大きな痛手となるだろう。チャーリーを愛している、ずっと愛してる。美しい人だ。そして、彼の家族に大きな哀悼の意とお悔やみを」と愛のこもったメッセージでチャーリーを追悼した。(フロントロウ編集部)