ウィル・アイ・アム、『BTTF』デロリアンを制作
多くのミュージシャンは車好きとして知られるが、ラッパーであり、ヒップホップグループのブラック・アイド・ピーズのメンバーであるウィル・アイ・アムも同じ。そして彼の場合は、そこに映画への愛も加わったよう。
先日、米ポッドキャスト番組『On With Mario Lopez』に出演したウィルは、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のタイムマシーンである車のデロリアンを作ってきたことを明かした。その台数、なんとこれまでに5台!
「4台を一から作ったんだよ。いや、2台が一からで、3台を新しい解釈で作った」
しかもその車に使われたのは、シボレー コルベットのエンジンだという。ウィルはそれらの車を自身の名前ウィル・アイ・アムとかけて「デロー・アイ・アム」と呼んでいるそう。
ウィル・アイ・アム、車をJ.バルヴィンにプレゼント
車を一から作るだけでもお金がかかるが、それが、あのデロリアンを元にした高性能なものだとすれば、相当な費用がかかることは確実。しかもそれを、5台! しかし彼のセレブらしい逸話は、これだけでは終わらなかった。
彼はなんと、その5台のうち1台を、ミュージシャンのJ.バルヴィンにプレゼント! 高額なうえに、ウィルの情熱がこもりまくったプレゼントは受け取りに怖さもともなうが、そこにはウィルの思惑があったよう。
じつは、“デロー・アイ・アム”を見たJ.バルヴィンは、そのデザインや性能に惚れ、それを自分で作ろうとしていたという。そのことに気がついたウィルは、カーショップで、「ノー、ノー、ノー、ノー。J.バルヴィンに俺の車をやれ!」と指示。というのも、車をデザインしたのは自分だと知らしめたかったという。
「だって、もしJ.バルヴィンが俺の車の違うバージョンを作ったら、俺がコレクションしてるみたいに、あいつもコレクションするために(デロリアンを)作るだろう。俺の車をコレクションに入れれば良いじゃないか。そうしたら、みんなは、俺が車を作ることを知るだろう!」
J.バルヴィンは、ただプライベートでデロー・アイ・アムのレプリカを作りたかっただけだろうが、デザインを“パクられる”のは、デザイナーにとっては受け入れがたいもの。
それにしても、だからって制作に手間暇をかけた世界に数台しかない高級車をプレゼントしてしまうとは、さすがウィルといったところだろうか。
(フロントロウ編集部)