ダニエル・クレイグ、ジェームズ・ボンド役引退を考えた理由
ついに、ダニエル・クレイグによる6代目ジェームズ・ボンドの最後の姿が収められた映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』が公開。世界中のファンが興奮の渦に巻き込まれている。
15年にわたってジェームズ・ボンドを演じてきたダニエルは、前作の『007 スペクター』で引退すると言われていたが、その意思を撤回。『ノー・タイム・トゥ・ダイ』で最後の勇姿を見せた。
しかし、ダニエルが『ノー・タイム・トゥ・ダイ』に出演を決めるまでには、心の中で様々な考えがめぐっていたという。米EWのインタビューで、「あの映画(『スペクター』)は、怪我した脚で撮り終えた。それについてグチグチ言うつもりはなく、ただそうだったという話だ。でも自分に疑問がわいた。(さらに他の作品を)自分は身体的にやれるのか?自分は身体的に他の作品をやりたいのか?とね」と当時の心境を振り返ったダニエルは、続けてこんな思いを…。
「なぜなら、妻に、『脚を怪我した』と電話するのは嬉しいものではないから」
『スペクター』の撮影で負った怪我によって、ダニエルは膝の手術を受けるまでになっていた。そしてそんな大きな怪我をしたと知れば、妻で俳優のレイチェル・ワイズが心配することは確実。そんな電話はしたくないという理由もあり、引退を考えたと語るダニエルからは、愛妻家な一面が垣間見えることとなった。
ダニエル・クレイグ、『ノー・タイム・トゥ・ダイ』に満足感
とはいえ、『ノー・タイム・トゥ・ダイ』を制作したことには満足しているというダニエル。最後に、その自信をのぞかせた。
「でも(『007』シリーズから)休暇を得て、それは5年間になった。そうしたら、私たちにはアイディアが出てきた。それは『カジノ・ロワイヤル』の時からあったアイディアだ。それについてバーバラに話したら、『うん。そのまま進めて』と言われた。そのアイディアを広げたら、物語のあらすじに、少なくとも私たちが狙っているものにはなった。自分たちがしたことに、とても、とても、とても満足している」
ちなみに、ダニエルとレイチェルは、お互いの作品についてネタバレを避けるため、お互いの出演作についてはほとんど話さないそう。
(フロントロウ編集部)