パリジェンヌ流「赤リップ」の作法
ひと塗りでおしゃれで知的な雰囲気を演出してくれる「赤リップ」。しかし、いざメイクに取り入れてみると「あれ、なんだか肌から浮いている…」と、思っていたよりも上手に使いこなせず、苦手意識を持っている人もいるのでは?
今回は、そんな赤リップの上手な塗り方がわからず困っている人のために、フランス発のラグジュアリーブランド、ゲラン(Guerlain)のクリエイティブディレクターでメイクアップアーティストのヴィオレット・セラートが、赤リップを肌から浮かせずバランスよく仕上げるコツを米The Zoe Reportsで紹介した。
赤リップを浮かせないポイントは「色味」ではなく「唇の輪郭」
赤リップをきれいに仕上げる方法とネットで検索すると、赤リップの「色味」を肌のトーンに合わせることが重要だとされるけれど、ヴィオレットによると、それよりも大切なのは「リップの塗り方」。
ヴィオレットは「私はこういったメイクルールは信じていないの。たとえば、イエローベースのアンダートーンならオレンジ寄りの赤リップのほうが良いとかね」と発言。
続けて、「私もこの仕事を始めた頃はそう思っていたけれど、ある時、そのルールをあえて破っている人に出会って、そして気づいたの。それもそうよね、だって私たちの肌の色はとても独特で、簡単にひとくくりにはできないもの。だから、今でも何千本もの赤い口紅が市場に出回っているわけだし」と説明。赤リップは「色味選び」よりも「塗り方」のほうが何倍も大切だと明かした。
そんな赤リップを浮かせず、ナチュラルに仕上げるコツは「唇の輪郭」をしっかりぼかすこと。ヴィオレットいわく、あえてリップの線が分からないように唇になじませることで、色味の強い赤リップでもナチュラルに見え、今っぽい雰囲気に仕上がるという。
赤リップのぼかし方について、ヴィオレットは「最もカンタンな方法は、唇に直接赤リップを塗って、唇の輪郭を指でなぞるようにぼかすこと」と助言。ほかにも、よりパキっとした色合いを楽しみたい場合は、もう一度赤リップを重ねて、リップブラシで輪郭をぼかすのも良いとアドバイスした。
赤リップをこよなく愛するパリジェンヌが教えるリップテク。赤リップが初めてという人でも簡単にできるので、手持ちのリップでさっそく試してみては。(フロントロウ編集部)