アメリカのカリフォルニア州で、大型店舗でおもちゃなどを販売する際にジェンダーニュートラルなエリアの設置が義務づけられることになった。(フロントロウ編集部)

おもちゃの販売で「ジェンダーニュートラル」を法律で義務化

 アメリカのカリフォルニア州で、従業員500人以上の大型店舗において、おもちゃや歯ブラシなどのチャイルドケア用品で、ジェンダーニュートラル(※)なエリアの設置が義務づけされた。
 ※ジェンダーにおいて男女のどちらにも偏らないこと。

 これは、男の子向け、女の子向けといったセクションを禁止するものではない。しかし、それに加えて、ジェンダーニュートラルなセクションを設けなければならないというもので、おもちゃやチャイルドケア用品は対象となるが、衣服は対象外となる。

 こういった義務づけをするのは、アメリカにおいてカリフォルニア州が初で、2024年から施行される。

 この法案を取りまとめた下院議員のエヴァン・ロー氏は、彼の部下の1人には10歳の娘がおり、その子がなぜいくつかのおもちゃは性別が理由で自分には制限されているのかという疑問を口にしたことが、彼に影響を与えたと話す。

 「性別によって何が許されるのかというスティグマを止め、子供たちを子供でいさせてあげる必要がある。この法がカリフォルニア州やアメリカのビジネスが、有害で時代遅れなステレオタイプを強化しないよう後押しできればと願います」

 法整備が進む前から、アメリカでは男の子向け、女の子向けという表示を止める動きはあり、大手スーパーのターゲットは、2015年に男の子/女の子向けのエリアをなくし、性別で区別しない「おもちゃコーナー」を設置している。

(フロントロウ編集部)

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