『THE BATMAN-ザ・バットマン-』の予告編が公開。マット・リーヴス監督が、本作は「始まりの物語」ではないと語る真意とは?(フロントロウ編集部)

『ザ・バットマン』予告編公開

 2021年のDCファンドームで、マット・リーヴス監督による映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』の予告編が公開された。

 ロバート・パティンソンによるバットマン/ブルース・ウェイン、ゾーイ・クラヴィッツによるキャットウーマン/セリーナ・カイル、ポール・ダノによるリドラー、コリン・ファレルによるペンギン、アンディ・サーキスによるアルフレッド、ジェフリー・ライトによるジェームズ・ゴードンの姿を見ることができる。

画像: リドラー

リドラー

画像: アルフレッド

アルフレッド

画像: ペンギン

ペンギン

『ザ・バットマン』監督やキャストの思い

 DCファンドームでは、監督や俳優がオンラインで制作についても語った。本作はDCコミックスのヒーローであるバットマンのオリジンを描く作品とされているが、リーヴス監督は少し違う捉え方をしている。

 「オリジンの物語は数多く見てきたと感じてる。より深く、ファンタジーに入り込んだものをね。そんななかで私たちがまだ見ていないのは、若かりしバットマンの始まりだと思った。始まりの物語ではなく、彼の始まりに触れ、彼の核心をつくものだ」

 監督の意向は出演者にも伝わっているのか、ロバートもブルース・ウェインについて独特な表現を使って分析していた。

 「彼はバットマンというものを、まだ完全には決めきれていない。そのなかで迷子になっている感じかな。毎夜(バットスーツを)着てね。それって、つまりは彼は寝てないってことだし、この非常に変な生き物になっていっているということ」

 そして、セリーナ・カイルを演じたゾーイは、その存在の重要性を理解したうえで、制作中に気をつけていたということについて思いを明かした。

 「非常に重要だと感じたのは、今伝えている物語に真剣に集中するということ。そして、リアルな人間を作り出そうとすること。彼女が、ただの1つのアイディアにはなってほしくない。彼女は現実の街で現実の状況にいて、自身の持つ傷や歴史から生き残ろうとしている現実の人間になってほしい。だから私は、この女性の人生における、この特定の物語の特定の瞬間に、本当に本当に集中した」

 本作ではバットマンの始まりだけでなく、キャットウーマンの始まりも描かれる。リーヴス監督は、「物語は彼女の始まりの道を探すことについてだと思う。それによって、最終的にセリーナ・カイルになった彼女は誰だったのかということが分かる精神的な旅路があったと感じられる」とも話した。

 予告編では多くのキャラクターの姿が見られた一方で、リドラーの顔が映し出されなかったことには何か意味があるのではないかという予想も。まだまだ気になるポイントが多い『THE BATMAN-ザ・バットマン-』は、2022年春に公開予定。

(フロントロウ編集部)

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