ついにロボットがマニキュアを塗る時代が到来?
ニューノーマルの時代に向けて、キャッシュレス決済やモバイルオーダーなど非対面、非接触の需要が高まるなか、海外でいま大きな注目を集めているのは、なんとロボットが自動でマニキュアを塗ってくれる、その名も「ネイルロボット」!
サンフランシスコに拠点を置くネイルテクノロジーのスタートアップ企業であるClockworkは、今年の3月にニューヨークのロックフェラーセンターにて、世界初となるロボットネイルのサロンをオープン。
同サロンのメニューである「ミニキュア(Minicure)」は、タッチパネルで好きなネイルカラーを選択し、まるでエスプレッソマシーンのようなネイル専用の機械に指を差し込むだけで、ネイルロボットが自動的にマニキュアを塗布。施術時間も、1つの指につき30秒ほどなので、すべての指を合わせてもわずか10分でネイルが完成するというもの。
しかも価格も1回たったの8ドル(約880円)と非常にリーズナブルな点も、大きな反響を呼ぶ要因となっている。
現在は試験的に実施しているため、選べるネイルカラーは全10色と限られているが、ネイルの仕上がり自体はパーフェクト。Clockworkの共同創業者であるルヌカ・アプテ氏は「このネイルロボットは、(誤差)1ミリ以下の精度を実現しており、ネイルポリッシュの塗布速度も完全にコントロールできるため、1回の塗布で均一なコーティングが得られます」と米Refinery29でコメント。
また、Clockworkのテクニカルエンジニアを務めるクリス・マスターソン氏は「(このサービスは)高いクオリティーのネイルを提供できるだけでなく、速さと安さも兼ね備えているため、あなたが望むなら毎日マニキュアを変えることもできます」と語っている。
将来的には空港やホテルなどへ設置
今後のClockworkの目標は、従来のネイルサロンに取って代わることではなく、移動中の“代替選択肢”として機能することだと説明するアプテ氏。
現在は、ネイルロボットの認知度を高めるため、観光地にある商業ビルのなかに設置しているが、将来的には空港、ホテル、集合住宅、多数の企業が集まる高層ビルなど、人の往来が多い場所でのサービス展開を計画しているという。
海外のネイル業界でも着々と進むロボットの実用化。近い将来、ロボットによる施術が当たり前になる時代が来るかもしれない。(フロントロウ編集部)