この記事には『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』以降の作品のネタバレが含まれます。
MCUの世界に大きな影響を与えたサノスの指パッチン
2018年に公開された『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で描かれたクライマックスのシーンといえば、MCU映画史上で最もオーディエンスに衝撃を与えたシーンの1つ。同作のラストでは、ジョシュ・ブローリン演じる最凶の敵であるサノスが、6つのインフィニティ・ストーンで得た力を使い、指をパチンと鳴らして全惑星の半数を消滅させた。
翌年に公開された『アベンジャーズ/エンドゲーム』で描かれた戦いで、アベンジャーズたちの活躍もあって5年ぶりに世界を再び1つにすることができたものの、5年間世界が半滅していた影響は大きく、今年に入ってからDisney+ (ディズニープラス)で配信されたドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』には、指パッチン直後の世界を取り戻そうとするテロ組織「フラッグ・スマッシャーズ」も登場した。
サノスの指パッチンはキャプテン・アメリカの責任とニア・ダコスタ監督
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』までの戦いで、アベンジャーズたちはサノスにインフィニティ・ストーンを集めさせないよう、必死の戦いを繰り広げたものの、力及ばず、サノスの前に屈してしまった。それまでに様々な場所で戦ってきたアベンジャーズたちだが、『キャプテン・マーベル』の続編となるMCUの新作映画『ザ・マーベルズ(The Marvels)』で監督を務めるニア・ダコスタは、究極的には、サノスの指パッチンはクリス・エヴァンス演じるキャプテン・アメリカのせいだと考えているそう。
ダコス監督は、インフィニティ・ストーンの1つであるマインド・ストーンを持つヴィジョンをキャプテン・アメリカが救ったことがそもそもの原因にあるとして、米Inverseの企画で次のように語った。
「ちょっぴり軽薄だけど、私がキャプテン・アメリカについて言いたいのは、(サノスの)指パッチンは全部、全力を尽くして正しいことをしようとしたキャプテン・アメリカのせいとだいうこと。彼こそがヴィランだっていう世界もある。要するに、彼はヴィジョンを犠牲にするべきだった。(ヴィジョンは)知覚を持っているとはいえ、彼はロボット1人の命のために、文字通り宇宙全体を救うことを選ばなかった。そういうレンズを通して見れば、アンチ・ヒーロー的な要素があるとも言える」
キャプテン・アメリカが早い段階でヴィジョンを犠牲にする決断をしておけば、サノスが6つのストーンを集めることはなかったと語ったダコス監督。彼女が指揮を執る『ザ・マーベルズ(The Marvels)』は2023年2月17日に全米公開予定。(フロントロウ編集部)